TWilight INSanity 台詞集
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ネタバレ注意。
#誤字脱字など気になったところには下線が引いてあります。マウスカーソルを乗せると注釈が出ます。
共通OPテロップ 羽板兄妹 西條姉妹 ホシミ姉妹 エンディング SEQUEL ストーリー考察(特大ネタバレ注意)
ホシミ姉妹
Stage1 "plumage"
ホシミ マイハ
日本国内で最初のナノマシン臨床試験の被験者。
一卵性双生児の姉。
ホシミ ツバサ
日本国内で二人目のナノマシン臨床試験の被験者。
一卵性双生児の妹。
彼女たちもまた、人間に創造された存在であった。
ニュース速報
「ナノマシン体内注入実験で死亡者」
国際ナノマシン研究所は、ナノマシンを体内に注入
する臨床試験を行ったホシミ マイハさん(9)が、
本日未明に、死亡したことを発表しました。
死亡原因については、今のところ調査中としており
明かされておりませんが、関係者の間には、少女は
以前よりナノマシンに対する拒絶反応により衰弱し
ていたとの情報が流れており、
また、強引な人体実験が原因だという反発も一部に
あることから、今後一層の非難が噴出する可能性も
あります。
同センターは、試験の中止はなく、今後も継続する
ことを明言しています。
この日、ホシミ マイハは、この世を去った───
はずだった。
三ヶ月後の2096/06/20。
ツバサの臨床試験中に、マイハの人格がツバサの中
に出現した。
マイハのナノマシンをツバサにも注入したことが、
原因と見られているが、詳細は不明。
さらに、仮想空間Illnetの中では、ホシミ マイハ
本人の具現化が確認された。完全に二人は、生きて
いるかのように見えた。
その日以来、二人は、現実では一つの身体を共有し、
Illnetでは二つの身体を持つという極めて奇妙で奇跡
的な生活を送っている。
それから4年が経過した。
ホシミ ツバサは、この生活に満足しながらも姉が
死んだ日のことを誰よりも鮮明にえている……。
2100/01/26 20:45 ナノマシン総合研究所
所長
ピピピッピピピッ
ツバサ
こんな時間に所長さんから音声通信?
なんだろう?
所長
ピッ
ツバサ
はい、ツバサです。なんでしょう……?
所長
ああ、こんな時間にすまないな。仮想空間Illnetで
事故があってな。今から、そちらに資料を送るから
まずは目を通して欲しい。
ツバサ
……はい。
(GenesisCityが何者かに乗っ取られ、光壁により
外部との接触を遮断。同時に大量のワーム・ウィル
スが発生)
(一般人は、順次強制的にDrive-OUT)
(同時に「バニシングゴースト」の発生を確認!?
多くの犠牲者が出ている!!)
(ずいぶん大きな事件ね……)
……資料、読み終わりました。
所長
Illnetでこのような大規模な障害が発生したのは初
めてのことだ。Illnetに肉体が取り込まれてしまう
「バニシングゴースト」まで多発しており被害は甚
大だ。
当局も手を打ってはいるようだが、こちらにも支援
要請が来ている。
ツバサ
支援、ですか?
所長
つまり、この障害の調査・および解決を、というこ
とだ。キミが、どれだけ役に立つか示してもらいた
い。研究の一環だ。
ツバサ
キミ、というのは、わたし一人という意味ですか?
所長
っ!! すまんね。「キミたち」が、どれだけ役に
立つか示してもらいたい。
ツバサ
分かりました。「マイハお姉ちゃんと一緒に」原因
の究明・解決のためGenesisCityに向かいます。
所長
よろしく頼む。バックアップはいつもの実験メンバ
ーが行う。キミたちはIllnetへのDrive-INへの準備
を。いい知らせを待っているよ。
マイハ
「ちゃんとしたお仕事は初めてだね」
ツバサ
うん。
マイハ
「所長さんのこと、怒ってるの?」
ツバサ
……ちょっと。
マイハ
「わたしは、現実では他の人に見えるわけじゃない
し。現実でわたしとこうして会話できるのは、ツバ
サちゃんだけなんだから、無理もないわ」
ツバサ
うん……分かってるけど。
マイハ
「Illnetに行けばちゃんとわたしの姿も見えるけど
こっちだとわたしの居場所はツバサちゃんの心の中
だけだから、仕方ないよ」
ツバサ
そうだね……。
マイハ
「そんな顔しないの。わたしは、こうしてツバサち
ゃんといられて満足だよ」
ツバサ
うん。
マイハ
「さ、あんまり時間もないし、行こっか?」
ツバサ
うん。
2100/01/26 21:21:22
TSUBASA DRIVE-IN PROCESS....START
MAIHA DRIVE-IN PROCESS....START
マイハ
ワーム、思ってた以上に多いね。
ツバサ
一体、なにが起こったのかな?
マイハ
資料が正しいなら、GenesisCityの乗っ取り。
おそらくその犯人が、撹乱だかを狙って、ワームを
ばら撒いたってところかな。
ツバサ
でも、資料には、一瞬でGenesisCityを乗っ取った
って。そんなこと、出来るかな?
マイハ
ナノマシンの性能を限界まで生かせれば、わたした
ちでも可能かもしれないわね。
ツバサ
犯人は、わたしたちと同じようなナノマシン融合体かな?
【犯人はナノマシン融合体?】
マイハ
その可能性は高いんじゃない?
まあ、会ってみないと分からないけどね。
【分岐終了】
マイハ
今の段階ではなんとも言えないね。ただ、GenesisC
ity中枢のセキュリティを突破する可能性なんて、
そんなに高くもないと思うけど。
【分岐終了】
マイハ
ナノマシンの実験は、わたしたちが最先端だから、
その可能性は低いわね。
【分岐終了】
ミア=オース
こんにちはー、ホシミさん。
現在、ここは通行禁止ですよー。
ツバサ
あの、許可はもらってるけど?
ミア=オース
えー? そんなの聞いてないよー。
ダメだったらダメだって。
マイハ
いつも通り仕事をこなしているフリが上手ね。
でも、わたしたちをだますのは、ちょっと無理。
ミア=オース
……!
ツバサ
あなたが乗っ取られていることは、すでにスキャン
済み。どうしても通さないと言うなら───
マイハ
実力で通らせてもらうよ。
ミア=オース
……コード403。認証違反を確認。
対象をデリートします────
【侵食率分岐】
マイハ
結構、手ごわかったね。
ツバサ
うん。ミアちゃん、ごめんね。ちゃんと、ウィルス
が駆除されたら、また遊びにくるね。
ミア=オース
…………。
マイハ
ちょっと時間かかっちゃったけどIllnetに到着ね。
さて、何が出るかな? 何が出るかな?
ツバサ
お姉ちゃん、はしゃぎすぎだよ。
2100/01/26 21:36:33
TSUBASA DRIVE-IN PROCESS....SUCCESS
MAIHA DRIVE-IN PROCESS....SUCCESS
【分岐終了、次のステージへ】
ツバサ
……ミアちゃん。
マイハ
乗っ取られていたとはいえ、可哀想なことをしてし
まったわね。
ミア=オース
…………。
マイハ
行こう、ツバサちゃん。
ツバサ
……うん。
2100/01/26 21:36:33
TSUBASA DRIVE-IN PROCESS....SUCCESS
MAIHA DRIVE-IN PROCESS....SUCCESS
【分岐終了、次のステージへ】
Stage2-A "nightmare"
2100/01/26 21:38
サポート
二人とも、無事にDrive-INできたようね。
ツバサ
はい。問題ありません。
マイハ
ところで、この後はどうすればいいの?
サポート
今、二人は、PhantasyCityにいます。GenesisCity
には直接入れないから、そこからGenesisCityの外
壁に向かって。
マイハ
了解。
サポート
ただ、周りに負傷者や、システム異常でDrive-OUT
ができない人がいたら出来る限り助けてあげてほし
いの。
ツバサ
分かりました。
マイハ
うむむむ……?
ツバサ
どうかしたの? お姉ちゃん?
マイハ
え? あー、なんでもないわ。
サポート
マイハ。ワームやウィルスが少しずつ増えてきてる
から、十分注意して。
マイハ
はーい。
マイハ
高度に発達した科学っていうのは魔法と見分けがつ
かない、なんて二十世紀には既には言われていたけ
ど、本当にそうよね。
ツバサ
お姉ちゃん。急にどうしたの?
マイハ
ツバサちゃんは、気にならない?
こうして、精神だけを分離してネットワークの世界
に入るなんて、ものすごいことだよ。
ツバサ
それは、精神と肉体の分離が発見されて───
マイハ
そういう話じゃなくって。
ツバサ
え?
マイハ
肉体が支配する現実。そして精神が支配するこの仮
想空間Illnet。現実は神様が創ったものかもしれな
いけど、このIllnetは、人間が造ったんだよ?
ついに、人間の科学は、神様の領域に近づいたって
ことじゃない?
ツバサ
神様……。
マイハ
そう。この世界を造った人は、つまり神様と同じな
んだよ。ほら、なんて言ったっけ? このIllnetの
構成を考えた人。
ツバサ
ええと、神月(こうづき)さんって人のこと?
マイハ
そうそう。神月さん。
わたしたちはさ、ナノマシン注入体だから、この
Illnetでは、普通の人よりも何倍も早く動けたり、
いろいろ処理できたりするけど───
Illnet自体を造るような魔法使いには、やっぱ敵わ
ないかなって思うんだよ。
ツバサ
お姉ちゃんが敵わないなんて言うの、珍しい。
マイハ
わたし、感謝してるんだ。このIllnetがあって。
そうじゃなかったら、今こうしてツバサちゃんと話
すことなんてできなかったんだから……。
ツバサ
お姉ちゃん……。
シェリー
そこの二人組、止まりなさい。
マイハ
え? わたしたち?
ツバサ
うん。そうみたい。警備員のAHね。
マイハ
Illnetがこんな状態なのに、警備なんてね……。
シェリー
IDを提示しなさい。
この先は、現在立ち入り禁止ですよ。
ツバサ
わたしたちのIDを提示することはできません。
シェリー
どういうつもりですか?
マイハ
ウィルスに乗っ取られたAHに、IDを提示なんかでき
ないってことよ。
シェリー
……。
ツバサ
わたしたちをだますことは無理です。あなたのプロ
グラムの解析くらい一瞬ですから。
シェリー
二人を侵入者と断定。
デリートします。
ツバサ
お姉ちゃん。ワームも来てる。
【前方の警備員、後方のワーム】
マイハ
ツバサちゃん、こいつをお願いできる?
ツバサ
え? あ、うん。
マイハ
OK。じゃ、わたしはワームを!
【分岐終了】
マイハ
ツバサちゃん、ワームをお願い!
ツバサ
あ、うん。分かった。
マイハ
よろしく。で、わたしはこいつを。
【分岐終了】
【侵食率分岐】
【双子使用率分岐】
シェリー
…………。
マイハ
ちょっとてこずったわね。
ツバサ
うん。ちょっと疲れた。
マイハ
あ、ツバサちゃん、大丈夫?
ツバサ
うん、ちょっと疲れただけだから、大丈夫。
マイハ
わたしたち、こんなにIllnetで激しく活動したこと
ないから分からないけど、ツバサちゃんの体に負担
がかかってるんじゃない?
ツバサ
え? そんなこと……。
マイハ
やっぱり、わたしの精神の分、ツバサちゃんの体に
負担をかけてるんじゃないかと思って。
ツバサ
本当に大丈夫だから。
休んでばかりもいられないよね。
さ、行こう?
マイハ
……。
【分岐終了、次のステージへ】
シェリー
…………。
ツバサ
警備員さん無茶するから、ちょっと疲れちゃった。
マイハ
うん。時間もかかっちゃったね。
ツバサ
ねえ? お姉ちゃん。大丈夫?
顔色、悪くない?
マイハ
え? 大丈夫だよ。
ちょっと疲れただけ。
ツバサ
そう。でも、お姉ちゃん、この姿でこれだけIllnet
で激しく活動するのは初めてだよね。心配だよ。
マイハ
もう。ツバサちゃんは心配性だな。
大丈夫。わたしは、ちゃんとここにいるから。
ツバサ
うん。そう……だよね。
【分岐終了、次のステージへ】
シェリー
…………。
ツバサ
AHが、人間に銃を向けるなんて。
マイハ
このウィルスはたちが悪いわね。
ツバサ
でも、AHは人に危害を加えないよう、コア部分にプ
ログラムされているから、本来は、そんな簡単に書
き換えられないはずだよね?
マイハ
そのはずなんだけど……。相当キレる人がいるのか
もしれない。
ツバサ
この先は慎重に行ったほうがいいかもしれないね。
【分岐終了、次のステージへ】
Stage2-B "marionette"
2100/01/26 21:38
マイハ
うむむむ……。
ツバサ
どうしたの、お姉ちゃん?
マイハ
え?
ちょっと気になることがあって。
サポート
二人とも、無事にDrive-INできたようね。
ツバサ
はい。問題ありません。
サポート
マイハ? どうかしたの?
マイハ
あ、えーと。
ここってPhantasyCityですよね?
サポート
ええ。
そこからGenesisCityに向かうことになるわ。
マイハ
直接は無理ってことですよね?
サポート
ええ。GenesisCityは、今、光壁で覆われていて、
中の様子を知ることもできないわ。
ツバサ
あの、お姉ちゃんが、何か気になることがあるみた
いで。
サポート
気になること? 言ってみて。
マイハ
あの、その光壁って、ナノマシンが使われてません
か?
サポート
!?
ええ、ついさっきそういう報告が入ったわ。
ただ、その量は微小よ。
マイハ
ナノマシンの型番とか、調べられますか?
サポート
ちょうど、今、分析してるところよ。
マイハ
分析結果が出たら、教えてください。
サポート
分かったわ。
ツバサ
お姉ちゃん?
マイハ
何も難しいことじゃないわ。
ナノマシンの相性がよければ、わたしたちには光壁
突破は簡単かもって思っただけ。
ツバサ
ああ……そうか。そうかもしれないね。
マイハ
でしょ?
ほら、今のうちに先に進もう。
ツバサ
うん。
【双子使用率分岐・使用率の高いほうがしゃべる】
マイハ
(わたしが嘘ついてるの、バレバレね)
|
|
ツバサ
(お姉ちゃんは、嘘は下手ね。まあ、わたしも人の
こと言えないけど)
|
サポート
マイハ、ツバサ。
先ほどの、ナノマシンのことだけど。
マイハ
あ。どうでしたか?
サポート
それが、その……。
マイハ
わたしのナノマシンと同じだったんでしょ?
サポート
!?
マイハ、分かっていたの!?
ツバサ
やっぱり。
サポート
ツバサも、分かってたの?
ツバサ
わたしは、お姉ちゃんの様子から、なんとなく。
マイハ
わたしは、感覚でね。実際にはわたしの体はないか
ら、ナノマシンもないんだけど、あそこから呼ばれ
るような気がして。多分、わたしが「死んだ」とき
に流出したナノマシンを使ったか増殖させたか──
ツバサ
でも、そうなると。
マイハ
あの光壁はわたしたちで操作できるかもしれないわ
ね。
ツバサ
わたしの体には、お姉ちゃんのナノマシンも入って
るし少なくとも突破は出来ると思う。
サポート
あなたたちを調査に向かわせたのは大正解だったみ
たいね。それでは、あの光壁のそばまで行ったら連
絡をちょうだい。
ツバサ
了解しました。
マイハ
とは言ったものの、その前に、お客さんね。
シェリー
IDを提示しなさい。
この先は、現在立ち入り禁止です。
ツバサ
わたしたちのIDを提示することはできません。
シェリー
どういうつもりですか?
マイハ
ウィルスに乗っ取られたAHに、IDを提示なんかでき
ないってことよ。
シェリー
……。
ツバサ
わたしたちをだますことは無理です。あなたのプロ
グラムの解析くらい一瞬ですから。
シェリー
二人を侵入者と断定。
デリートします。
マイハ
職務だけは忘れないのね?
ツバサ
お姉ちゃん。
なんかワームも近づいてきてるみたい。
マイハ
大丈夫。わたしとツバサちゃんなら。
【侵食率分岐】
【双子使用率分岐】
シェリー
…………。
マイハ
ちょっとてこずったわね。
ツバサ
うん。ちょっと疲れた。
マイハ
あ、ツバサちゃん、大丈夫?
ツバサ
うん、ちょっと疲れただけだから、大丈夫。
マイハ
わたしたち、こんなにIllnetで激しく活動したこと
ないから分からないけど、ツバサちゃんの体に負担
がかかってるんじゃない?
ツバサ
え? そんなこと……。
マイハ
やっぱり、わたしの精神の分、ツバサちゃんの体に
負担をかけてるんじゃないかと思って。
ツバサ
本当に大丈夫だから。
休んでばかりもいられないよね。
さ、行こう?
マイハ
……。
【分岐終了、次のステージへ】
シェリー
…………。
ツバサ
警備員さん無茶するから、ちょっと疲れちゃった。
マイハ
うん。時間もかかっちゃったし。
ツバサ
ねえ? お姉ちゃん。大丈夫?
顔色、悪くない?
マイハ
え? 大丈夫だよ。
ちょっと疲れただけ。
ツバサ
そう。でも、お姉ちゃん、この姿でこれだけIllnet
で激しく活動するのは初めてだよね。心配だよ。
マイハ
もう。ツバサちゃんは心配性だな。
大丈夫。わたしは、ちゃんとここにいるから。
ツバサ
うん。そうだね。
【分岐終了、次のステージへ】
シェリー
…………。
ツバサ
AHが、人間に銃を向けるなんて。
マイハ
このウィルスはたちが悪いわね。
ツバサ
でも、AHは人に危害を加えないよう、コア部分にプ
ログラムされているから、本来は、そんな簡単に書
き換えられないはずだよね?
マイハ
そのはずなんだけど……。相当キレる人がいるのか
もしれない。
ツバサ
この先は慎重に行ったほうがいいかもしれないね。
【分岐終了、次のステージへ】
Stage3 "戦姫"
2100/01/26 23:39
ツバサ
第一条 ロボットは、人間に危害を加えてはならな
い。また、人間に危害を及ぼすことを黙視してはな
らない。
第二条 ロボットは、人間の命令に従わなければな
らない。ただし、第一条に反する場合は、この限り
ではない。
第三条 ロボットは、第一、二条に反しない限り、
自己を守らなければならない。
マイハ
さっすが、ツバサちゃん、よく覚えてるね。わたし
は、ロボット三原則なんて、なんとなくしか覚えて
なかったよ。
ツバサ
この間ロボット工学の本を読んだばっかりだから。
でもお姉ちゃん、ロボット三原則がどうかしたの?
マイハ
もちろん、さっきの、ミアちゃんとシェリーさんの
ことだよ。
ツバサ
……。
マイハ
ツバサちゃんも気がついたと思うけど、あの二人は
ウィルスにAHのコアであるAHCを書き換えられてた
んだよ?
ツバサ
書き換えには、少し失敗していて、あちこち壊れて
たけどね。
マイハ
だけど、問題なのはAHCを書き換えられてるってことだよね。
ツバサ
AHCは、完全にブラックボックスになってるから、
わたしたちでも内部を知ることはできないのにね。
マイハ
うんうん。だから、やっぱりこの事件の犯人はAHC
の研究をしている人とか、そういう狭い範囲の人に
限られるってわけ。
ツバサ
さっき、サポートの人と通信したとき、向こうも同
じこと言ってたよ。
マイハ
あれ? そうだっけ?
ツバサ
お姉ちゃん、ちゃんと聞いてないとダメだよ。それ
で、今、向こうもそういう人たちを検索してるって
言ってた。
マイハ
それが一番の近道!……に思えるけど、わたしは違
う可能性もあると思うんだよね。
ツバサ
どうしてそう思うの?
マイハ
あまり知られていないことだけど、AHCの研究所以
外で独自に作られたAHCっていうのが存在するの。
ツバサ
そんなことが、出来る人がいるの?
マイハ
世の中には、天才ってのがいるのよ。
わたしは、その人の資料の一部をたまたま見ただけ
なんだけどね。
ツバサ
資料?
マイハ
たぶん、何かの事故で断片化されてしまったのね。
その一部を復元できたの。AHCの全体像までは分か
らなかったけど、AHCの感情表現に関する記述だっ
たわ。
【資料があるということは】
ツバサ
その資料を他にも見ている人がいる?
マイハ
断片化されたのを復元しても、AHCを作れるように
なるのは難しいと思う。全体を復元するのは無理な
状態だったから。
ツバサ
つまり?
マイハ
今でもそういう天才が、このIllnetにいるかもしれ
ないってこと。
【分岐終了】
ツバサ
その資料を作った人が犯人と関係が?
マイハ
その可能性は、捨てきれないよね。
ツバサ
天才、か。
マイハ
わたしたちは、演算能力や機械とのやりとりは速い
けど新しいことを思いついたり考え出したりする能
力は普通の人と変わらないからね。
ツバサ
わたしたちが万能じゃないのは知ってる。でも、わ
たちたちにも、それだけの優秀な頭脳があったらマ
イハちゃんを、もとの姿に戻すことも出来るんじゃ
ないかな?
マイハ
っ! ありがとう、ツバサちゃん。
わたしは、あなたみたいな妹がいて幸せだよ。
ツバサ
うん。わたしも幸せだよ。
【分岐終了】
ツバサ
AHCを個人で作れる人は他にもいる?
マイハ
そうかもしれない。分からないけどね。ただ、まだ
可能性を絞る段階ではないと思うの。
ツバサ
うん。わたしもお姉ちゃんに賛成。
マイハ
ありがとう、ツバサちゃん。
ツバサ
じゃ、そろそろ先に行こう?
少しあちこち注意しながら進んだ方がいいみたい。
マイハ
そうね。行きましょう。
【分岐終了】
【フラグ分岐】
真夜
さっきから、あちこちでワームを破壊して回ってる
のはお前たちだな。
マイハ
そうよ。迷惑なワームを退治してたの。
真夜
ふん。退治という割には、それほど成果は上がって
いないようだが。
マイハ
へー。皮肉が言えるとは、変わったAHね。
ツバサ
お姉ちゃん! この子!
マイハ
ええ。いずれ出てくるとは思ってたけど、こんなに
早くにお目にかかれると思ってなかったわ。
真夜
何の話だ?
ツバサ
あなたのAHC、どうして「人間に危害を加えること
ができる」ように作られているの?
真夜
なんだ。その話か。単純なことだ。わたしの使命は
ワームの統率と、この外壁の守護。その使命のため
には、たとえ相手が誰であってもデリートする。そ
れだけのことだ。
マイハ
なるほどー。あなたを作った人はすごい人ね。
真夜
その手には、乗らない。私は何もしゃべらないぞ。
ツバサ
お姉ちゃん。
マイハ
これは一筋縄ではいかないわね。
真夜
さて、とにかく、わたしの邪魔をするなら、ここで
消えてもらう!
マイハ
ツバサちゃん、気をつけて!
ツバサ
うん!
【分岐終了】
真夜
さっきから、あちこちでワームを破壊して回ってる
のはお前たちだな。
マイハ
そうよ。迷惑なワームを退治してたの。
真夜
ふん。なかなか優秀なんだな。かなりの数のワーム
がやられている。なるほど、ナノマシン融合被験者
のホシミか。
マイハ
へえ、わたしたちのことをしってるなんて博識ね。
あなた、一体、何者?
真夜
わたしは、真夜(まや)。ワームの統率者、そして
このGenesisCityの外壁を守る者。お前たちは、
ここでわたしがデリートする。
ツバサ
お姉ちゃん! この子のAHC!
マイハ
ええ。わたしも見たわ。この子は初めから人間に危
害を加えられるように作られてる。
真夜
その通り。わたしは、わたしの使命のためには誰で
あっても、デリートする。
マイハ
さっきまでとは、違うってことね。
ツバサ
お姉ちゃん、慎重に!
マイハ
うん、大丈夫。わたしは冷静だよ。
ツバサちゃんも落ち着いて。
ツバサ
あ、うん。
真夜
来るか。ならば迎え撃つまで。
【分岐終了】
真夜
く……ナノマシン融合体の能力……これほどとは。
ツバサ
なんとか、勝ったね。
マイハ
うん。
ツバサ
次は、光壁をどうにかしないと。
【フラグ分岐】
マイハ
あなたのIDとパスワード、スキャンさせてもらうわ
よ。
真夜
もう抵抗するつもりはない。
マイハ
うんうん。剣士らしく潔くて助かるわ。
ツバサ
お姉ちゃん。スキャン終わったよ。
マイハ
ありがと。
【分岐終了】
マイハ
うん。なんとかなるって。
真夜
そうか、お前たちのナノマシンで……。
マイハ
そ。あそこに使われているナノマシンも同じものだ
からね。制御できるでしょ。
【分岐終了】
真夜
……。
【双子使用率分岐】
マイハ
行く前に、一つだけ聞くね。
真夜
……。
【マイハの疑問】
マイハ
あなたのマスターはAHCを作れるのね?
真夜
ふん。それは行って確かめることだ。
マイハ
そう。でも、やっぱりAHCを悪用しているのね。
真夜
悪用、か。
お前たちから見れば、そうなんだろうな。
ツバサ
真実が何個もあるようには言わないで。
実際、たくさんの人が犠牲になっているんでしょ。
真夜
それは、あくまでお前たちの理屈さ。
ツバサ
く……。
マイハ
ツバサちゃん、やめなさい。行って確かめるわ。
それが悪用かどうかも含めてね。
真夜
……。
【分岐終了、次のステージへ】
マイハ
あなたを作ったのは誰?
真夜
……答えると思うか?
マイハ
普通のAHなら答えないと思うわ。でも、あなたのAH
Cは、ひどく人間的だから。もしかしたら答えてく
れるかと思って。
真夜
如月沙羅。それがわたしのクリエイターでありマス
ターだ……。あとは、自分の目で見てくるんだな。
マイハ
分かったわ。ありがとう。
ツバサ
まさか、言うとは思わなかった。
マイハ
わたしも、半々くらいかと思ってたわ。この子のAH
Cは、かなり変わっているみたいね。
ツバサ
お姉ちゃん、行こう。光壁の向こうへ。
【分岐終了、次のステージへ】
マイハ
バニシングゴーストの被害にあった人たちはどうな
ったの?
真夜
バニシングゴーストに関しては詳しくは知らない。
だが、大体お前たちの推察通りだろう。
マイハ
やっぱり、人間は肉体を持っていて初めて自我を構
成できるってことなのね……。
ツバサ
お姉ちゃん!
マイハ
きっと、わたしは、ツバサちゃんというかりそめの
体を借りているから、こうして存在していられるの
ね……。
ツバサ
そ、そうかもしれないけど! でも!
マイハ
ううん。ツバサちゃんと一緒にいるのが嫌なわけじ
ゃないの。ただ、わたしの心と身体がこの先どうな
っていくのか……。
それを知るには事実から目を背けちゃだめだから。
ツバサ
一つ一つの小さな事実の積み重ねが──
マイハ
そう。真実への道しるべよ。
行きましょう。光壁の向こう側へ。
【分岐終了、次のステージへ】
ツバサ
行く前に、一つだけ教えてください。
真夜
……。
【ツバサの疑問】
ツバサ
バニシングゴーストもあなたたちの仕業なの?
真夜
……。
さあな。わたしは、知らない。
ツバサ
そう。
マイハ
ツバサちゃん。もしかして、わたしのこと気にして
いるの?
ツバサ
だって、たった一人のお姉ちゃんだもん。
なんとか、もとの姿に戻したいよ。
お姉ちゃんの状態は、精神がIllnetに取り込まれて
しまうバニシングゴーストに近いから、何か手がか
りでも、って。
マイハ
本当にありがとう、ツバサちゃん。
でも、今は、お仕事に集中しましょ。
ツバサちゃんが怪我をしたらなんにもならないわ。
ツバサ
……うん。
【分岐終了、次のステージへ】
ツバサ
あなたを作ったのは誰なの?
真夜
……答えると思うか?
ツバサ
普通のAHなら答えないと思う。でも、あなたのAHC
は、ひどく人間的だから。もしかしたら答えてくれ
るかと思って。
真夜
如月沙羅。それがわたしのクリエイターでありマス
ターだ……。あとは、自分の目で見てくるんだな。
ツバサ
ありがとう。
マイハ
まさか、言うとは思わなかったわ。
ツバサ
うん……でも。
マイハ
そうね。この子のAHCは、かなり変わっているみた
いね。
ツバサ
お姉ちゃん、行こう。光壁の向こうへ。
マイハ
よし。行こう。
【分岐終了、次のステージへ】
ツバサ
お姉ちゃんが死んだのは、あなたたちが関係してい
るの?
マイハ
ちょ、ちょっとツバサちゃん?
ツバサ
変なことを言っているかもしれないけど、お姉ちゃ
んが、今こんな状態になっているのはあまりに不自
然だと思うの。
バニシングゴーストだって、そう。Illnetに肉体が
取り込まれたり、精神だけが残ってしまったり。
マイハ
……。
真夜
バニシングゴーストに関係することは、わたしには
分からない。わたしの使命は、あくまで、ワームの
統率と光壁の守護だからな。
ツバサ
そう。ありがとう……。
マイハ
……。
ツバサ
行こう。お姉ちゃん。
【分岐終了、次のステージへ】
Stage4-A "異界"
2100/01/27 01:06
ツバサ
やっぱり、ここから外との通信はできないみたい。
マイハ
そう。でも大丈夫でしょ。
光壁に入る前にサポートの人には、もしかしたら連
絡が取れなくなるかも、って伝えておいたから。
ツバサ
……。
マイハ
ツバサちゃん、どうしたの?
ツバサ
ううん、なんでもないの。
ただ、何のサポートも監視もない状態ってひさしぶ
りだなあ、って。
マイハ
あはは、確かにそうだね。
そう考えると今回の事件も悪くないよね。
ツバサちゃんは、どう?
【二人だけになって……】
ツバサ
ちょっと不安かな。
マイハ
そう? わたしはちょっと嬉しいかなー。
ツバサちゃんが一緒だから不安もないよ。
ところで、これからどこに行けばいいのかな?
ツバサ
まずは、この街の中枢システム、かな。
マイハ
じゃあ、早速GenessisCityの統括部へ行きますか!
【分岐終了】
ツバサ
お姉ちゃんと一緒だから平気。
マイハ
うん、わたしも。
ツバサちゃんが一緒だから不安はないよ。
ところで、これからどこに行けばいいのかな?
ツバサ
まずは、この街の中枢システム、かな。
マイハ
じゃあ、早速GenessisCityの統括部へ行きますか!
【分岐終了】
ツバサ
ちょっと嬉しいかな。
マイハ
ツバサちゃんがそういうことを言うとは思わなかっ
たな。やっぱり自由っていいよね。
とは言っても、遊べるわけじゃないんだけど。
ツバサ
今度は二人だけで遊びに来たいね。
マイハ
そうだね。
ところで、これからどこに行けばいいのかな?
ツバサ
まずは、この街の中枢システム、かな。
マイハ
じゃあ、早速GenessisCityの統括部へ行きますか!
【分岐終了】
ツバサ
さっき突破してきた光壁のナノマシンのことだけど
。
マイハ
やっぱり気が付いてた?
ツバサ
わたしにだって、同じナノマシンが使われてるんだ
から分かるよ。
マイハ
そうだね。
確かにあのナノマシンはわたしのナノマシンと同じ
基本形だったけど、改造されてたよ。
ツバサ
やっぱり誰かが意図的に増殖させたってこと?
GenesisCityの乗っ取り、AHCの書き換え、さらには
ナノマシンまで……。
マイハ
そこまで出来る人が犯人なら、すぐに割り出せると
思うんだけど。
アルト
あらあら。こんなところでナノマシン融合体にお目
にかかれるなんて思ってもいませんでしたわ。
マイハ
わたしたちも有名になったんだねー。せっかくだか
らアイドルデビューでもしてみよっか。
ツバサ
え? わたしも……?
アルト
そのときは、サインでもいただければ幸いですわ。
しかし、あなた方の能力はさすがですわね。簡単に
ここまで到達してしまうのですから……。
ツバサ
それはどういう意味?
アルト
あら。
先ほどはそのことをお話していたのではなくて?
マイハ
あのナノマシンについて、何か知っているようね?
アルト
わたくしとしたことが、いけませんわ。
少ししゃべり過ぎたようですね。
ツバサ
……あなたのAHCは、完全に書き換えられているみ
たいね。
アルト
わたくしのマスターは、足枷を排除してくれたので
すわ。
マイハ
あなたは、もともとは優秀なAHだったんでしょうけ
ど、今となっては、ね。
アルト
今でも……いえ、今のほうが優秀なAHですわ。
もし、この先に進むおつもりなら、否応なしにわた
くしの実力を見ることになりますけど?
ツバサ
本当は、戦う理由なんて無いけど───
マイハ
わたしたちは、あなたのマスターに会わないといけ
ないの。
アルト
話は単純なようですわね。
わたくしの能力を、とくとご覧あそばせ!
【双子使用率分岐】
マイハ
さすがに、ちょっと、強かった、ね。
ツバサ
うん……。
アルト
…………。
マイハ
もう少し聞きたいことがあったけど、この状態じゃ
無理だね。
ツバサ
もともと、こんな使われ方をするAHじゃないのに。
マイハ
ツバサちゃん……。
ツバサ
……。
マイハ
ツバサちゃん、行こう。
また、ワームが集まってきてる。
【分岐終了、次のステージへ】
ツバサ
機能停止だけさせる、って訳には、いかなかったね
……。
マイハ
とにかく、壊すだけで、精いっぱいだった、よ。
アルト
…………。
マイハ
ツバサちゃん、仕方がないよ。
わたしも、もう少し聞きたいことがあったけど、壊
さないとこっちの身が危なかったから……。
ツバサ
そうだね。うん、行こう。
また、ワームが集まってきてる。
【分岐終了、次のステージへ】
Stage4-B "聖域"
2100/01/27 01:06
ツバサ
やっぱり、ここから外との通信はできないみたい。
マイハ
そう。でも大丈夫でしょ。
光壁に入る前にサポートの人には、もしかしたら連
絡が取れなくなるかも、って伝えておいたから。
ツバサ
……。
マイハ
ツバサちゃん、どうしたの?
ツバサ
この街にいた人たちは……。
マイハ
多分、ツバサちゃんが考えている通りだと思うよ。
ツバサ
バニシングゴースト。
肉体がIllnetに取り込まれてしまうなんて、ちょっ
と信じられないけど……。
【バニシングゴースト】
マイハ
事実は事実。
ツバサ
え!?
マイハ
精神のみの存在として仮想空間に接続が可能である
ことも、バニシングゴースト現象で肉体が消滅して
しまうことも事実。
そして、一度死んだはずのわたしが、こうして精神
体として生きていることも、事実。
ツバサ
うん、そうだね。
事実は事実として受け止めないといけないよね。
マイハ
そうそう。
ツバサちゃんは、わたしよりも頭がいいんだから、
しっかりしてね。
ツバサ
お姉ちゃんのほうが知能テストの結果がいいのに。
マイハ
テストの結果なんか関係ないよ。
たとえば、ほら、これからどこに行けばいいのかと
か、わたしにはわからないし。
ツバサ
さっき、サポートの人と話したじゃない。
行き先はGenesisCity統括部。
お姉ちゃんは、人の話をちゃんと聞くようにしたほ
うがいいよ。
マイハ
統括部ね。確かに、仮想都市の乗っ取りだから、ま
ずは中枢システムを見に行くのが正しいよね。
さすがツバサちゃん。
ツバサ
もう。
きちんとわたしの話を聞いてる?
【分岐終了】
マイハ
信じたくない気持ちは分かるよ。
でも……。
ツバサ
え!?
マイハ
事実は事実として受け止めないといけないと思う。
それがどんなに些細なことでも、どんなに悲しいこ
とでも。事実を把握できなければ真実を知ることは
できない。
ツバサ
うん、そうだね。
ごめんね、お姉ちゃん。
マイハ
謝ることじゃないよ。
ただ、ツバサちゃんは色々と考えすぎなんじゃない
かな? 考えるだけじゃなくて、全体を見ることも
必要なんだよ。
ツバサ
お姉ちゃんは、そういうほうが得意だもんね。
マイハ
うん、そうかもね。
ところで、これから、どこへ行くの?
ツバサ
さっき、サポートの人と話したじゃない。
行き先はGenesisCity統括部。
お姉ちゃんは、人の話をちゃんと聞くようにしたほ
うがいいよ。
マイハ
統括部ね。確かに、仮想都市の乗っ取りだから、ま
ずは中枢システムを見に行くのが正しいよね。
早速行こう。
ツバサ
うん。
【分岐終了】
マイハ
この世界は分からないことが多いから。
ツバサ
そうだね。
マイハ
例えば、AHCの中身だってそうだし。
ツバサ
それは隠さないといけない理由があるよ。
誰でも好き勝手にAHCを改造できたら危険だよ。殺
人のためのロボットを作れることになっちゃう。
マイハ
もちろんそれは分かるよ。まあ、今の例は良くなか
ったかもしれないけど。とにかく、Illnetには普通
の人にはわからない危険が潜んでると思う。
ツバサ
それはそうかもしれないけど。
マイハ
もちろん、今ここで何言っても始まらないけどね。
ただ、この先にはわたしたちにも見えない危険があ
るかもしれないから、慎重にね。
ツバサ
うん。
マイハ
……ところで、これから、どこに行けばいいの?
ツバサ
さっき、サポートの人と話したじゃない。
行き先はGenesisCity統括部。Illnetの中枢システ
ムがある場所。
マイハ
統括部ね。確かに、仮想都市の乗っ取りだから、ま
ずは中枢システムを見に行くのが正しいよね。
早速行こう。
ツバサ
うん。
【分岐終了】
【フラグ分岐】
ツバサ
あの、変なことを聞くけど。
さっき突破してきた光壁って、その、ナノマシンが
使われてたみたいだけど……。
マイハ
……うん。
あれは、わたしのナノマシンと同じもの。
ツバサ
やっぱり、そうだったんだ……。
マイハ
自分の体にあったものだもん、すぐにわかったよ。
でも、ツバサちゃんに言うと余計な気を使わせるか
な、って思って言わなかったんだ。
ツバサ
わたしにだって、同じナノマシンが使われてるんだ
から分かるに決まってるのに。
【分岐終了】
ツバサ
ねえ、お姉ちゃん。
マイハ
なあに?
【分岐終了】
ツバサ
ナノマシンって、AHに使われることもあるよね?
マイハ
AHのような仮想実体とナノマシンは相性がいいみた
いだね。でも、ナノマシンは高価で、あまり出回っ
てるものじゃないよ。
ツバサ
GenesisCityの乗っ取りって、生身の人間に出来る
ようなことじゃないと思うの。さらに光壁にナノマ
シンが使われていて──
マイハ
今回の犯人はナノマシンを扱える。AHとナノマシン
を組み合わせてGenesisCity統括部のセキュリティ
を突破……?
ツバサ
うーん、それだけじゃ無理かな。
アルト
あらあら。こんなところでナノマシン融合体にお目
にかかれるなんて思ってもいませんでしたわ。
マイハ
わたしたちも有名になったんだねー。
せっかくだから、女優デビューでもしてみよっか。
アルト
真夜を倒したのは、貴方がたですのね。
ツバサ
そうだけど?
アルト
なるほど、それなりには出来るってことですのね。
ナノマシン融合体、あなどれませんわ。
マイハ
あなたは、もともと優秀なAHだったんでしょうね。
書き換えられる前のあなたに会いたかったわ。
アルト
今でも……いえ、今のほうが優秀なAHですわ。
マスターのお役に立つためなら、なんでも致します
わ。
ツバサ
そして、こんな事件を起こしたというわけ?
アルト
マスターには、マスターなりのお考えがございます
わ。貴方がたには、ご理解できないでしょうけど。
マイハ
これだけ多くの人を犠牲にして、何も感じないよう
なあなたのマスター、そしてあなたも、狂ってる。
ツバサ
わたしもそう思う。
マイハ
あなたのマスターとやらに、会わせてもらうわ。
アルト
仕方ありませんわね。
ここから先に行かせるわけには行きませんわ。
この指輪にかけて、あなた方をデリートして差し上
げますわ。
アルト
ここまで…強いとは…思いませんでした……わ。
【双子使用率分岐】
マイハ
あなたもね……。
ツバサちゃん、大丈夫?
ツバサ
うん……。
なんとか。
アルト
マイハさん……。
貴方に聞きたいことがありますわ……。
マイハ
なに?
アルト
貴方、精神体でしたわよね?
マイハ
そうよ。わたしは精神体。
自分の体を持ってないという意味でね。
ツバサ
……。
アルト
なぜ、その姿を保っていられるのですか?
マイハ
それはきっと、ツバサちゃんの身体を借りてるから
ね。
アルト
どういうことですの?
ツバサ
お姉ちゃんは現実世界ではわたしと一緒に居るの。
わたしの心の中にお姉ちゃんが住んでるって表現し
たらいいのかな?
マイハ
たぶん、双子だからそんな奇跡が成立したんだと思
う。
ツバサ
ねえ、どうしてそんなことを聞くの?
アルト
いつか、マイハさんが消える日が来るかもしれませ
んわよ。
【マイハ消滅の可能性】
マイハ
いつかはそうなるかもしれない。
ツバサ
っ!?
マイハ
あなた、何か知っているの?
アルト
…………。
いえ、ただの……嫌がらせですわ。
マイハ
そう……。
ツバサ
お姉ちゃん……。
マイハ
さ、ツバサちゃん、行こう。
またワームが集まってきてるみたいだし。
【分岐終了、次のステージへ】
マイハ
ツバサちゃんの負担になるなら、自分から消えたほ
うがいいかもしれない。
ツバサ
っ!?
マイハ
あなた、何か知っているの?
アルト
…………。
いえ、ただの……嫌がらせですわ。
マイハ
そう……。
ツバサ
お姉ちゃん……。
マイハ
さ、ツバサちゃん、行こう。
またワームが集まってきてるみたいだし。
【分岐終了、次のステージへ】
ツバサ
くっ……。
お姉…ちゃん……大丈夫?
マイハ
……うん。
ツバサちゃんのほうが、つらそう、だよ。
本当に、だいじょうぶ?
アルト
マイハさん……。
貴方に聞きたいことがありますわ……。
マイハ
なに?
アルト
貴方、精神体でしたわよね?
マイハ
そうよ。わたしは精神体。
自分の体を持ってないという意味でね。
ツバサ
……。
アルト
どうして、その姿を保っていられるのですか?
マイハ
それはきっと、ツバサちゃんの身体を借りてるから
ね。
アルト
どういうことですの?
ツバサ
お姉ちゃんは現実世界ではわたしと一緒に居るの。
わたしの心の中にお姉ちゃんが住んでるって表現し
たらいいのかな?
マイハ
たぶん、双子だからそんな奇跡が成立したんだろう
ね。
アルト
その奇跡は、ずっと続くのかしら?
【マイハ消滅の可能性】
ツバサ
今は考えたくない。
アルト
……そうですか。
マイハ
ツバサちゃん……。
ツバサ
お姉ちゃん、もう行こう。
また、ワームが集まってきてる。
【分岐終了、次のステージへ】
ツバサ
いつかは消えてしまうかもしれない。
アルト
……そうですわね。
マイハ
いつかは、そういう時も来るかもしれない。
ツバサ
でも、今はこのままでいいと思ってるの。
お姉ちゃんがわたしのそばに居てくれるのが、たと
え今だけだったとしても。
アルト
……。
マイハ
ツバサちゃん、そろそろ行こう。
また、ワームが集まって来てる。
【分岐終了、次のステージへ】
Stage4-C "絶対領域"
2100/01/27 01:06
ツバサ
やっぱり、ここから外との通信はできないみたい。
マイハ
そう。でも大丈夫でしょ。
光壁に入る前にサポートの人には、もしかしたら連
絡が取れなくなるかも、って伝えておいたから。
ツバサ
……。
マイハ
ツバサちゃん、どうしたの?
ツバサ
この街にいた人たちは、みんなバニシングゴースト
の被害に遭ったんだよね。
マイハ
うん。
肉体ごとIllnetに取り込まれてからだいぶ経ってる
から、衰弱死してる人が、きっとたくさん……。
ツバサ
バニシングゴーストは、これまであんまり起きてな
いけど、こんなに危険があるのにIllnetを一般公開
し続けてもいいのかな?
【Illnetに潜む危険】
マイハ
利点のほうが大きいから。
ツバサ
それはわかるけど。
マイハ
仮想世界の発展と共に人間の生活の場が広がって、
AHも進化してきた。それになにより──
ツバサ
ん?
マイハ
こうして、わたしたちがお互いを見ておしゃべりで
きるのは、ここだけだから。
ツバサ
……うん、そうだね。
マイハ
ところで、これからどこへ行けばいいのかな?
【分岐終了】
マイハ
起きてみないと分からないこともあるから。
ツバサ
それはそうだけど。
マイハ
わたしたちみたいな人間とナノマシンの融合実験も
やってみないとわからないことが多いじゃない。
ツバサ
でも、その実験でお姉ちゃんは──
マイハ
そのおかげで改良されたナノマシンが開発できて、
ツバサちゃんの役に立ってる。何も悪いことばかり
じゃないよ。
ツバサ
……そうだけど。
マイハ
……ところで、これからどこへ行けばいいのかな?
【分岐終了】
マイハ
危険の無いシステムなんてないから。
ツバサ
それはそうだけど。
でも、バグが残ってるのを分かって公開するなんて
おかしいよ。
マイハ
バグと決め付けるのは尚早だよ。
ツバサ
え!?
マイハ
今回の事件はバグじゃなくて、おそらくは誰かが人
為的に起こしたもの。もしかすると、今までのバニ
シングゴーストも──
ツバサ
同様に人為的に起こされたものってこと?
確かに、そうかもしれないけど。
マイハ
今は、事件の事実確認と原因究明が先決。
さっさと、先に進もう。
ツバサ
うん、そうだね。
マイハ
……ところで、これからどこへ行けばいいのかな?
ツバサ
さっき、サポートの人と話したじゃない。
行き先はGenesisCity統括部。
お姉ちゃんは、人の話をちゃんと聞くようにしたほ
うがいいよ。
マイハ
統括部ね。確かに、仮想都市の乗っ取りだから、ま
ずは中枢システムを見に行くのが正しいよね。
さすがツバサちゃん。
ツバサ
もう。きちんとわたしの話を聞いてる?
ツバサ
わたしたちに使われてるナノマシンって、わたした
ち自身の生体情報を持たせてるんだよね?
マイハ
身体が拒絶反応を起こさないために、ね。
わたしのは不完全だったけど。
ツバサ
さっきの光壁のナノマシンには生態情報は含まれて
いなかったみたい。
マイハ
大方、この事件の犯人がナノマシンをいじくって、
わたしの生体情報を除去したってところでしょ。
ツバサ
お姉ちゃんのことをいじられてるみたいで、なんか
嫌だな、それ。
マイハ
でも、この先、わたしのナノマシンと同じものが使
われたトラップがあったとしたら、解除は簡単かも
ね。
ツバサ
あ、そうだね。
マイハ
つまり、わたしたちにとって今回の任務は非常に有
利ってこと。
アルト
そんなに上手くいくかしら?
ツバサ
また、AH……?
アルト
こんばんは。ナノマシン融合体のホシミさん。
マイハ
ご丁寧にどうも。
わたしたちも有名になったのね。
アルト
貴方がたがおっしゃる通り、マイハさんのナノマシ
ンは、わたくしのマスターによって色々と利用され
ていますわ。もちろん、この先のトラップにも。
ツバサ
そんなに色々喋ってもいいの?
アルト
構いませんわ。
どうせ、貴方がたは、この先に進むことはできない
のですから。
マイハ
それは、やってみないと分からないんじゃない?
アルト
貴方がたがわたくしに勝つ確率は、10%もありませ
んわ。ここで引き返したほうが賢明ですわよ。
マイハ
少し厄介な相手ね……。
アルト
貴方がたには講釈不要でしょうけど、わたくしのAH
Cの演算能力は真夜の数段上。もちろん戦闘能力も
同様ですわ。
マイハ
だからといって引き返す気にはならない。わたしの
ナノマシンが使われてることも、これだけの事件を
起こして何も感じていないあなたのマスターも、気
に食わないから。
アルト
気に食わないのはわたくしも同じですわ。マスター
にも、わたくしにも、やらなければいけないことは
山ほどありますの。邪魔をされるのは迷惑以外の何
物でもありませんのよ。
マイハ
そのやらなければいけないことが何かは知らないけ
ど、止めさせてもらうわ。
アルト
マスターの邪魔になるものは、すべてこのわたくし
が排除いたします。
この指輪にかけて。
【双子使用率分岐】
アルト
……さすが…ナノマシン融合体…といったところ…
…かしら。
マイハ
さすがに疲れた……。
ツバサちゃん、大丈夫?
ツバサ
うん……。
なんとか。
アルト
マイハさん……。
貴方に聞きたいことがありますわ……。
マイハ
なに?
アルト
貴方、精神体でしたわよね?
マイハ
そうよ。わたしは精神体。
自分の体を持ってないという意味でね。
ツバサ
……。
アルト
どうして、その姿を保っていられるのですか?
マイハ
それはきっと、ツバサちゃんの身体を借りてるから
ね。
アルト
どういうことですの?
ツバサ
お姉ちゃんは現実世界ではわたしと一緒に居るの。
わたしの心の中にお姉ちゃんが住んでるって表現し
たらいいのかな?
マイハ
たぶん、双子だからそんな奇跡が成立したんだろう
ね。
ツバサ
ねえ、どうしてそんなことを聞くの?
アルト
いつか、マイハさんが消滅する日が来るかもしれま
せんわよ。
【マイハ消滅の可能性】
マイハ
いつかはそうなるかもしれない。
ツバサ
っ!?
マイハ
あなた、何か知っているの?
アルト
…………。
いえ、ただの……嫌がらせですわ。
マイハ
そう……。
ツバサ
お姉ちゃん……。
マイハ
さ、ツバサちゃん、行こう。
またワームが集まってきてるみたいだし。
【分岐終了、次のステージへ】
マイハ
ツバサちゃんの負担になるなら、自分から消えたほ
うがいいかもしれない。
ツバサ
っ!?
マイハ
あなた、何か知っているの?
アルト
…………。
いえ、ただの……嫌がらせですわ。
マイハ
そう……。
ツバサ
お姉ちゃん……。
マイハ
さ、ツバサちゃん、行こう。
またワームが集まってきてるみたいだし。
【分岐終了、次のステージへ】
マイハ
そうならない方法はきっとある。
アルト
……。
ツバサ
あなた、何か知っているの?
アルト
……ナノマシンの……未知の…可能性。
マイハ
え!?
アルト
マスターが……よく……おっしゃってましたわ。
ナノマシンには……まだ未知の機能……使い道……
可能性がある……と。
マイハ
今のわたしたちの状態があるのも、そのナノマシン
の未知の可能性によるものかもしれないね。
ツバサ
そうだね。
マイハ
ありがとう。
いい情報になったわ。
アルト
…………。
ツバサ
お姉ちゃん、そろそろ行こう。
またワームが集まってきてるみたい。
【分岐終了、次のステージへ】
アルト
ここまで…強いとは…思いませんでした……わ。
ツバサ
くっ……。
お姉…ちゃん……大丈夫?
マイハ
……うん。
ツバサちゃんのほうが、つらそう、だよ。
本当に、だいじょうぶ?
アルト
マイハさん……。
貴方に聞きたいことがありますわ……。
マイハ
なに?
アルト
貴方、精神体でしたわよね?
マイハ
そうよ。わたしは精神体。
自分の体を持ってないという意味でね。
ツバサ
……。
アルト
どうして、その姿を保っていられるのですか?
マイハ
それはきっと、ツバサちゃんの身体を借りてるから
ね。
アルト
どういうことですの?
ツバサ
お姉ちゃんは現実世界ではわたしと一緒に居るの。
わたしの心の中にお姉ちゃんが住んでるって表現し
たらいいのかな?
マイハ
たぶん、双子だからそんな奇跡が成立したんだろう
ね。
アルト
その奇跡は、ずっと続くのかしら?
【マイハ消滅の可能性】
ツバサ
今は考えたくない。
アルト
……そうですか。
マイハ
ツバサちゃん……。
ツバサ
お姉ちゃん、もう行こう。
また、ワームが集まってきてる。
【分岐終了、次のステージへ】
ツバサ
いつかは消えてしまうかもしれない。
アルト
……そうですわね。
マイハ
いつかは、そういう時も来るかもしれない。
ツバサ
でも、今はこのままでいいと思ってるの。
お姉ちゃんがわたしのそばに居てくれるのが、たと
え今だけだったとしても。
アルト
……。
マイハ
ツバサちゃん、そろそろ行こう。
また、ワームが集まって来てる。
【分岐終了、次のステージへ】
ツバサ
お姉ちゃんを救う方法はきっとある。
アルト
……。
マイハ
あなた、何か知ってるの?
アルト
……ナノマシンの……未知の…可能性。
マイハ
え!?
アルト
……おそらくは……マイハさんの今の状態があるの
は……ナノマシンの関与によるもの……だと思いま
す……わ。
マイハ
その可能性は高いわね。
ツバサ
うん。
アルト
それが、おそらく、あなたを救うための可能性でも
あるのでは……ないかしら……。
マイハ
そう。ありがとう。
いい情報になったわ。
アルト
……。
ツバサ
お姉ちゃん、そろそろ行こう。
またワームが集まってきてるみたい。
【分岐終了、次のステージへ】
Stage5-A "昏き壁"
2100/01/27 02:59
ツバサ
お姉ちゃん? どこ?
マイハ
あ、ツバサちゃん。こっちこっち。
ツバサ
お姉ちゃん。
あんまりあちこち、動き回らないで。
マイハ
ごめんねー。
統括部は始めてから、色々と見てみたくて。
ツバサ
あれ? お姉ちゃん、来たことなかった?
マイハ
うん、初めて。
そういえば、ツバサちゃんは、来たことあるんだっ
たっけ?
ツバサ
でも、ほんの数回だけだし、こんな風に自由に見て
回れたわけじゃないよ。
マイハ
こんな風に見て回れるのは、今日だけだろうね。
ツバサ
うん。でも、一通り見て回ったけど、怪しいところ
はないね。
マイハ
う〜ん。やっぱ、あれかな、秘密の呪文とかいるの
かな? ほら、エロエロエッサイム〜みたいな。
ツバサ
……お姉ちゃん。
それ、他の人には言わない方がいいよ、きっと。
マイハ
ん? そうかな?
ツバサ
そうだよ。
【双子使用率分岐】
マイハ
あれ? んー???
ツバサ
どうしたの急に立ち止まって?
マイハ
ちょっとツバサちゃんの力も貸して。
ツバサ
え?
マイハ
Illnet曲面座標(1.9021,0.6601)近傍のポテンシャ
ルを計算。ツバサちゃんは、特異点の特定と計算式
の妥当性チェック。用意はいい?
ツバサ
あ、うん。
マイハ
ナノマシン計算用に活性化。01100010110001010101
000011……
ツバサ
送られてくる計算式を検算します。01100010110001
010101000011……
マイハ
…………。
ツバサ
…………。
マイハ
ほら。わたしの勘も捨てたもんじゃないわね。
ツバサ
空間偽装……!?
こんな大きな通路が隠されていたなんて。
マイハ
さて、さっそく、行ってみましょ。
ここが本命だといいけど。
【分岐終了】
マイハ
ま、まあ、それより、これからどうしよう?
ツバサ
……???
マイハ
ツバサちゃん?
ツバサ
お姉ちゃん。
あそこの空間に、わずかだけど、歪みが。
マイハ
あ! 本当ね。
ちょっと、調べてみましょ。
Illnet曲面座標(1.9021,0.6601)近傍のポテンシャ
ルを計算。ツバサちゃんは、特異点の特定と計算式
の妥当性チェック。用意はいい?
ツバサ
あ、うん。
マイハ
ナノマシン計算用に活性化。01100010110001010101
000011……
ツバサ
送られてくる計算式を検算します。01100010110001
010101000011……
マイハ
…………。
ツバサ
…………。
マイハ
わあ。これは、びっくりねー。
ツバサ
空間偽装……!?
こんな大きな通路が隠されていたなんて。
マイハ
さて、せっかく見つけたんだし、行ってみましょ。
ここが本命だといいけど。
【分岐終了】
ツバサ
っ!!??
マイハ
ウィルスをあんな一瞬で無効化した!?
アイギス
ようやく来たか。トラップに手間取ったか?
ナノマシン融合体と言っても大したことはないな。
マイハ
そういうあなたは、なに?
戦闘用のAHってとこかしら?
ツバサ
戦闘用? そんな……。
アイギス
わたしの名前は、アイギス。この扉の防御システム
そのものだ。お前たちのような侵入者をデリートす
るために、ここにいる。
マイハ
ワームが寄ってこないのは、あなたのせいかしら?
アイギス
そうだ。ここはわたしの領域だからな。あんなやつ
らに邪魔はさせない。
ツバサ
邪魔?
アイギス
そう。ここの勝負は、わたしとお前たちの間だけ。
わたしにとって勝負とは、神聖にして絶対。
お前たちの力は、報告を受けている。久しぶりに、
全力を出せそうだ。
マイハ
戦いに喜びを見出すAHCなんて信じられないわね。
ツバサ
うん……。こんなAHCが存在するなんて。
アイギス
どうした? お前たちは二人でかかってきても構わ
ないぞ。所詮、お前たちは二人で一人前だろう?
マイハ
むー。
いいわ、なら、わたしが──
【双子使用率分岐】
ツバサ
え? ちょっと、お姉ちゃん!
マイハ
ツバサちゃんは疲れているみたいだから休んでて。
こんなポンコツAH、わたし一人で十分よ。
ツバサ
あんな挑発に乗らなくてもいいじゃない。
マイハ
ここは、わたしに任せて。
大丈夫、負けたりしないよ。
わたし一人が相手よ。
いいわね? アイギス。
アイギス
あはははは! こんな挑発に乗るとは、幼稚だな!
だが、わたしが構わんぞ! ホシミ マイハ!!
わがマスターが目をつけたその力、たっぷりと見せ
てもらおう!
マイハ
あなたのマスターのことなんか、知ったことじゃな
いけど、わたしの力、見せてあげるわ!
○ボス撃破後
マイハ
……ふぅ。
ツバサ
お姉ちゃん!
マイハ
……大丈夫。ちょっと疲れただけ。
ツバサ
よかった……。
マイハ
負けたりしないって言ったでしょ?
ツバサ
うん。でも……。
マイハ
本当は、アイギスから、もう少し、情報をもらいた
かったけど……。完全に破壊しないと止められなか
った。
アイギス
……。
ツバサ
お姉ちゃんが、無事なのが一番だよ。
マイハ
さて、お次は、あの扉の向こうね。
ツバサ
お姉ちゃん、もう少し休んだ方がいいよ?
マイハ
ありがとう、心配してくれて。でも、結構時間も経
ってるから、先を急ぎましょ。研究所の方も、連絡
が途絶えて心配しているだろうから。
ツバサ
うん……わかった。
マイハ
行きましょう。真実へと続く道へ。
【分岐終了、次のステージへ】
ツバサ
お姉ちゃん!! あんな挑発に乗っちゃダメだよ!
いいじゃない、二人で一人でも。
たった二人の双子なんだから、ね。
マイハ
あ……。
うん。そうだね。
ツバサ
わたしたち二人が相手です。
アイギス
ああ、構わんぞ! 元よりそのつもりだ!
楽しませてくれよ!! ナノマシン融合体!!
○ボス撃破後
ツバサ
……はぁ……はぁ。
マイハ
……ふぅ。
ツバサ
お姉ちゃん、大丈夫?
アイギスの弾、かすったんじゃ?
マイハ
うん。でも本当にかすり傷だから、大丈夫。
ツバサ
よかった……。
マイハ
でも、アイギスからは、もう少し情報を引き出した
かったね。
アイギス
……。
ツバサ
うん……。
でも、破壊しないと、こっちが危なかったから、仕
方ないよ。
マイハ
仕方ないか。さて、お次は、あの扉の向こうね。
ツバサ
お姉ちゃん、もう少し休んだ方がいいよ?
マイハ
ありがとう、心配してくれて。でも、結構時間も経
ってるから、先を急ぎましょ。研究所の方も、連絡
が途絶えて心配しているだろうから。
ツバサ
うん……わかった。
マイハ
行きましょう。真実へと続く道へ。
【分岐終了、次のステージへ】
Stage5-B "Darkness Night"
2100/01/27 02:59
マイハ
話は変わるんだけど……。
ツバサ
なに? お姉ちゃん。
マイハ
わたしたちって普通の二重人格とは違うじゃない?
ツバサ
どうしたの? 急に?
マイハ
二重人格や多重人格って言うのは、表に出ている人
格は常に一つで、その記憶や経験は他の人格は共有
できないものなんだよね。
ツバサ
うん。一般的な多重人格障害の定義では、そうなっ
てるはずだよ。
マイハ
…………。
ツバサ
……お姉ちゃんが考えている、その先のこと、言っ
ちゃってもいい?
マイハ
くす。ツバサちゃんには隠し事はできないね。
ツバサ
うん。
マイハ
多重人格の場合には各人格は乖離していて、わたし
たちのように、一つの肉体に対して複数の精神が同
時に共存し、記憶や経験を共有することはない。
逆に言えば、それは────
ツバサ
一つの肉体では、複数の精神を同時に宿すことを許
容できないのではないか……。
ということだよね?
マイハ
さすが、ツバサちゃんね。
ツバサ
でも、わたしの肉体には、ナノマシンという特殊な
補助がある。
マイハ
その補助が、わたしの存在を許容している、と。
ツバサ
…………。
マイハ
ツバサちゃんが悲しむことじゃないよ。でも、わた
しは、わたしの存在がツバサちゃんの負担になるこ
とが一番怖いの。本当は、もう4年前に……。
ツバサ
っ! お姉ちゃん!!!
マイハ
……ごめんね。もう言わないわ。
ツバサ
わたしも、ごめんなさい。
大きな声出しちゃって……。
マイハ
ううん。
【双子使用率分岐】
マイハ
あれ? んー???
ツバサ
どうしたの急に立ち止まって?
マイハ
ちょっとツバサちゃんの力も貸して。
ツバサ
え?
マイハ
Illnet曲面座標(1.9021,0.6601)近傍のポテンシャ
ルを計算。ツバサちゃんは、特異点の特定と計算式
の妥当性チェック。用意はいい?
ツバサ
あ、うん。
マイハ
ナノマシン計算用に活性化。01100010110001010101
000011……
ツバサ
送られてくる計算式を検算します。01100010110001
010101000011……
マイハ
…………。
ツバサ
…………。
マイハ
ほら。わたしの勘も捨てたもんじゃないわね。
ツバサ
空間偽装……!?
こんな大きな通路が隠されていたなんて。
マイハ
さて、さっそく、行ってみましょ。
ここが本命だといいけど。
【分岐終了】
マイハ
ま、まあ、それより、これからどうしよう?
ツバサ
……???
マイハ
ツバサちゃん?
ツバサ
お姉ちゃん。
あそこの空間に、わずかだけど、歪みが。
マイハ
あ! 本当ね。
ちょっと、調べてみましょ。
Illnet曲面座標(1.9021,0.6601)近傍のポテンシャ
ルを計算。ツバサちゃんは、特異点の特定と計算式
の妥当性チェック。用意はいい?
ツバサ
あ、うん。
マイハ
ナノマシン計算用に活性化。01100010110001010101
000011……
ツバサ
送られてくる計算式を検算します。01100010110001
010101000011……
マイハ
…………。
ツバサ
…………。
マイハ
わあ。これは、びっくりねー。
ツバサ
空間偽装……!?
こんな大きな通路が隠されていたなんて。
マイハ
さて、せっかく見つけたんだし、行ってみましょ。
ここが本命だといいけど。
【分岐終了】
ツバサ
っ!!??
マイハ
ウィルスをあんな一瞬で無効化した!?
アイギス
来たか。なるほど、なかなか早いな。
さすがは、ナノマシン融合体といったところか。
マイハ
そういうあなたは、なに?
戦闘用のAHってとこかしら?
ツバサ
戦闘用? そんな……。
アイギス
わたしの名前は、アイギス。この扉の防御システム
そのものだ。お前たちのような侵入者をデリートす
るために、ここにいる。
マイハ
ワームが寄ってこないのは、あなたのせいかしら?
アイギス
そうだ。ここはわたしの領域だからな。あんなやつ
らに邪魔はさせない。
ツバサ
邪魔?
アイギス
そう。ここの勝負は、わたしとお前たちの間だけ。
わたしにとって勝負とは、神聖にして絶対。
お前たちの力は、報告を受けている。久しぶりに、
全力を出せそうだ。
マイハ
戦いに喜びを見出すAHCなんて信じられないわね。
ツバサ
うん……。こんなAHCが存在するなんて。
アイギス
どうした? お前たちは二人でかかってきても構わ
ないぞ。所詮、お前たちは二人で一人前だろう?
マイハ
むー。
いいわ、なら、わたしが──
ツバサ
え? ちょっと、お姉ちゃん!
マイハ
ツバサちゃんは疲れているみたいだから休んでて。
こんなポンコツAH、わたし一人で十分よ。
ツバサ
あんな挑発に乗らなくてもいいじゃない。
マイハ
そうね。でも、ここは、わたしに任せて。
【アイギスとの対決】
ツバサ
お姉ちゃん……。
マイハ
大丈夫、負けたりしないよ。
わたし一人が相手よ。
いいわね? アイギス。
アイギス
あはははは! こんな挑発に乗るとは、幼稚だな!
だが、わたしが構わんぞ! ホシミ マイハ!!
わがマスターが目をつけたその力、たっぷりと見せ
てもらおう!
マイハ
あなたのマスターのことなんか、知ったことじゃな
いけど、わたしの力、見せてあげるわ!
○ボス撃破後
マイハ
……ふぅ。
ツバサ
お姉ちゃん!
マイハ
……大丈夫。ちょっと疲れただけ。
ツバサ
よかった……。
アイギス
あはははは!!! 予想以上の能力だ!
わたしにもっと力があれば、さらに素晴らしい戦い
の世界を見れたのだろうに!!
マイハ
残念だけど、そんなものに興味はないわ。
アイギス
理解できんな!
お前たちほどの力があれば、このIllnetを自由に支
配することも不可能ではないだろうに!!
ツバサ
わたしたちには、そんなことどうだっていい。わた
しは、お姉ちゃんと過ごす平和な日々……たったそ
れだけを望んでいるの。
アイギス
お前達もいずれは、その退屈な日々に嫌気が差す
のではないか?
マイハ
そうなるのは、あなたみたいな狂った心を持った者
だけよ。わたしたちの望む未来には、あなたの居場
所はないわ。
アイギス
ならば、なぜ、わたしを壊さない? お前たちほど
の力があれば、難しいことではないだろう。
マイハ
あなた、言ったわね。「わたしの力にマスターが目
をつけた」と。それは、わたしのナノマシンのこと
を指しているのね?
アイギス
さあな。行って確かめたらどうだ?
マイハ
分かったわ。どうせこれ以上は、あなたもしゃべら
ないでしょうし。
行こう、ツバサちゃん。
ツバサ
……うん。
アイギス
待て。
マイハ
何?
アイギス
わたしのマスターに会いたいか?
ツバサ
あなたのマスターに、会わなければ、おそらく今回
の任務は終わらないわ。
マイハ
聞きたいこともたくさんあるしね。
アイギス
ならば、右の扉に行くがいい。
ツバサ
右側……? ……どこ?
マイハ
……!? 空間偽装! こんなに巧妙に……!
言われなければ気がつかなかった……。
ツバサ
どうして、教えたの?
アイギス
わたしにとっては、力こそ正義。勝者への褒賞とい
ったところだ。
マイハ
あなたのAHCは、狂っているけど、極めて人間らし
い。あと何年かしたら、もっと素晴らしいAHになれ
ることをわたしが保証するわ。
アイギス
あはははは!! わたしに向かってそんなことを言
った人間は初めてだ!!
またいつか会おう! 優秀なナノマシン融合体たち
よ! もっとも、そんな機会があるかどうかは分か
らんけどな! あはははははははは!!
マイハ
……。
【分岐終了、次のステージへ】
ツバサ
やっぱりダメだよ。
いいじゃない、二人で一人でも。
たった二人の双子なんだから、ね。
マイハ
あ……。
うん。そうだね。
ツバサ
さあ、わたしたち二人が相手よ。
アイギス
ああ、構わんぞ! 元よりそのつもりだ!
最新技術の結晶ナノマシン融合体の力、わたしのマ
スターがくれたわたしの力。どちらが上か、はっき
りさせようではないか!!
○ボス撃破後
ツバサ
……はぁ……はぁ。
マイハ
……ふぅ。
アイギス
あはははは!!! 予想以上の能力だ!
わたしにもっと力があれば、さらに素晴らしい戦い
の世界を見れたのだろうに!!
マイハ
残念だけど、そんなものに興味はないわ。
アイギス
理解できんな!
お前たちほどの力があれば、このIllnetを自由に支
配することも不可能ではないだろうに!!
ツバサ
わたしたちには、そんなことどうだっていい。わた
しは、お姉ちゃんと過ごす平和な日々……たったそ
れだけを望んでいるの。
アイギス
くだらんな。
マイハ
それでも、それがわたしたちの理想の未来よ。
ツバサ
お姉ちゃん、もう行こう。
アイギス
くくく。行って地獄を知るがいいさ。
【分岐終了、次のステージへ】
STAGE5-C "暗闇の底に眠るもの"
2100/01/27 02:59
マイハ
やっぱり、ここにも、人はいないみたいね。
ツバサ
もう、事件が起こってから、6時間以上経ってるも
んね。
マイハ
そうね……肉体ごとIllnetに取り込まれて、精神
体になって、6時間か。
ツバサ
あまり前例がないから、分からないけど。
マイハ
この様子だと、6時間は耐えられないということみ
たいね。一般的に、精神体だけの存在では、人は生
きられないといわれているからね。
ツバサ
人間は、肉体と精神の両方が存在して初めて存在で
きる、という説はやっぱり正しいってことかな?
マイハ
まあ、そういうことになるね。
ツバサ
……。
マイハ
どうかした?
ツバサ
え?
あ、なんでもないよ。
(でも、もしかしたら、今のお姉ちゃんのように、
既に肉体への依存度が低くなっている人なら、精神
体になっても生きていけるんじゃないかな……?)
【双子使用率分岐】
マイハ
さあて。これからどうしよう?
一通り見た感じ怪しいところは無いみたいだけど。
ツバサ
え?
あ、そうだね。どうしよう?
マイハ
あれ? んー???
ツバサ
どうしたの急に立ち止まって?
マイハ
ちょっとツバサちゃんの力も貸して。
ツバサ
え?
マイハ
Illnet曲面座標(1.9021,0.6601)近傍のポテンシャ
ルを計算。ツバサちゃんは、特異点の特定と計算式
の妥当性チェック。用意はいい?
ツバサ
あ、うん。
マイハ
ナノマシン計算用に活性化。01100010110001010101
000011……
ツバサ
送られてくる計算式を検算します。01100010110001
010101000011……
マイハ
…………。
ツバサ
…………。
マイハ
ほら。わたしの勘も捨てたもんじゃないわね。
ツバサ
空間偽装……!?
こんな大きな通路が隠されていたなんて。
マイハ
さて、さっそく、行ってみましょ。
ここが本命だといいけど。
【分岐終了】
マイハ
さあて。これからどうしよう?
一通り見た感じ怪しいところは無いみたいだけど。
ツバサ
お姉ちゃん。
あそこの空間に、わずかだけど、歪みが。
マイハ
あ! 本当ね。
ちょっと、調べてみましょ。
Illnet曲面座標(1.9021,0.6601)近傍のポテンシャ
ルを計算。ツバサちゃんは、特異点の特定と計算式
の妥当性チェック。用意はいい?
ツバサ
あ、うん。
マイハ
ナノマシン計算用に活性化。01100010110001010101
000011……
ツバサ
送られてくる計算式を検算します。01100010110001
010101000011……
マイハ
…………。
ツバサ
…………。
マイハ
わあ。これは、びっくりねー。
ツバサ
空間偽装……!?
こんな大きな通路が隠されていたなんて。
マイハ
さて、せっかく見つけたんだし、行ってみましょ。
ここが本命だといいけど。
【分岐終了】
ツバサ
っ!!??
マイハ
ウィルスをあんな一瞬で無効化した!?
アイギス
もう来たのか。さすがは、ナノマシン融合体といっ
たところか。
マイハ
そういうあなたは、なに?
戦闘用のAHってとこかしら?
ツバサ
戦闘用? そんな……。
アイギス
わたしの名前は、アイギス。この扉の防御システム
そのものだ。お前たちのような侵入者をデリートす
るために、ここにいる。
マイハ
ワームが寄ってこないのは、あなたのせいかしら?
アイギス
そうだ。ここはわたしの領域だからな。あんなやつ
らに邪魔はさせない。
ツバサ
邪魔?
アイギス
そう。ここの勝負は、わたしとお前たちの間だけ。
わたしにとって勝負とは、神聖にして絶対。
お前たちの力は、報告を受けている。久しぶりに、
全力を出せそうだ。
マイハ
戦いに喜びを見出すAHCなんて信じられないわね。
ツバサ
うん……。こんなAHCが存在するなんて。
アイギス
人の手によって作り出され、人の手によって身体を
改造されているお前たちも、わたしと大して変わら
ない存在だろう?
マイハ
違うわ。わたしたちは、あなたのように狂った心を
持っていないもの。
アイギス
それは、どうかな? 一つの肉体に二つの心。
それが狂った状態でないとでも?
マイハ
それは違うわ。わたしたちは、あくまで、1と1。
ここにこうして、わたしとツバサちゃんが存在して
いることがその証よ。
ツバサ
お姉ちゃん……。
アイギス
あはははは! そうか、1と1か!
それは、悪かったな。
お前たちは、二人で一人前だと思っていたのでな!
マイハ
むー。
いいわ、なら、わたしが──
ツバサ
え? ちょっと、お姉ちゃん!
マイハ
ツバサちゃんは疲れているみたいだから休んでて。
こんなポンコツAH、わたし一人で十分よ。
ツバサ
あんな挑発に乗らなくてもいいじゃない。
マイハ
そうね。でも、ここは、わたしに任せて。
【アイギスとの対決】
ツバサ
お姉ちゃん……。
マイハ
大丈夫、負けたりしないよ。
わたし一人が相手よ。
いいわね? アイギス。
アイギス
あはははは! こんな挑発に乗るとは、幼稚だな!
だが、わたしが構わんぞ! ホシミ マイハ!!
わがマスターが目をつけたその力、たっぷりと見せ
てもらおう!
マイハ
あなたのマスターのことなんか、知ったことじゃな
いけど、わたしの力、見せてあげるわ!
○ボス撃破後
マイハ
……ふぅ。
ツバサ
お姉ちゃん!
マイハ
……大丈夫。ちょっと疲れただけ。
ツバサ
よかった……。
アイギス
あはははは!!! 予想以上の能力だ!
わたしにもっと力があれば、さらに素晴らしい戦い
の世界を見れたのだろうに!!
マイハ
残念だけど、そんなものに興味はないわ。
アイギス
理解できんな!
お前たちほどの力があれば、このIllnetを自由に支
配することも不可能ではないだろうに!!
ツバサ
わたしたちには、そんなことどうだっていい。わた
しは、お姉ちゃんと過ごす平和な日々……たったそ
れだけを望んでいるの。
アイギス
お前達もいずれは、その退屈な日々に嫌気が差す
のではないか?
マイハ
そうなるのは、あなたみたいな狂った心を持った者
だけよ。わたしたちの望む未来には、あなたの居場
所はないわ。
アイギス
ならば、なぜ、わたしを壊さない? お前たちほど
の力があれば、難しいことではないだろう。
マイハ
あなた、言ったわね。「わたしの力にマスターが目
をつけた」と。それは、わたしのナノマシンのこと
を指しているのね?
アイギス
さあな。行って確かめたらどうだ?
マイハ
分かったわ。どうせこれ以上は、あなたもしゃべら
ないでしょうし。
行こう、ツバサちゃん。
ツバサ
……うん。
アイギス
待て。
マイハ
何?
アイギス
わたしのマスターに会いたいか?
ツバサ
あなたのマスターに、会わなければ、おそらく今回
の任務は終わらないわ。
マイハ
聞きたいこともたくさんあるしね。
アイギス
ならば、右の扉に行くがいい。
ツバサ
右側……? ……どこ?
マイハ
……!? 空間偽装! こんなに巧妙に……!
言われなければ気がつかなかった……。
ツバサ
どうして、教えたの?
アイギス
わたしにとっては、力こそ正義。勝者への褒賞とい
ったところだ。
マイハ
あなたのAHCは、狂っているけど、極めて人間らし
い。あと何年かしたら、もっと素晴らしいAHになれ
ることをわたしが保証するわ。
アイギス
あはははは!! わたしに向かってそんなことを言
った人間は初めてだ!!
またいつか会おう! 優秀なナノマシン融合体たち
よ! もっとも、そんな機会があるかどうかは分か
らんけどな! あはははははははは!!
【分岐終了、次のステージへ】
ツバサ
やっぱりダメだよ。
いいじゃない、二人で一人でも。
たった二人の双子なんだから、ね。
マイハ
あ……。
うん。そうだね。
ツバサ
アイギス、あなたは話をすり替えてるわ。
わたしたちが狂っていると言っているのは、あなた
の感情のこと。
それに、わたしたちはもとをたどれば、一つの細胞
から生まれたんだから、心が二つでも、一つの身体
でおかしくない。
マイハ
……ツバサちゃん。
ツバサ
アイギス。
あなたの狂った心、ここで止めてみせる。
アイギス
あははは! 面白い、やってみろ! だが、そう簡
単に行くと思うなよ!!
来い! ホシミ マイハ! ホシミ ツバサ!
わたしが、闇へと返してやろう!!
○ボス撃破後
ツバサ
……はぁ……はぁ。
マイハ
……ふぅ。
アイギス
あはははは!!! 予想以上の能力だ!
わたしにもっと力があれば、さらに素晴らしい戦い
の世界を見れたのだろうに!!
マイハ
残念だけど、そんなものに興味はないわ。
アイギス
理解できんな!
お前たちほどの力があれば、このIllnetを自由に支
配することも不可能ではないだろうに!!
ツバサ
わたしたちには、そんなことどうだっていい。わた
しは、お姉ちゃんと過ごす平和な日々……たったそ
れだけを望んでいるの。
アイギス
くだらんな。
マイハ
それでも、それがわたしたちの理想の未来よ。
ツバサ
お姉ちゃん、もう行こう。
マイハ
…………。
ツバサ
お姉ちゃん?
マイハ
なに? これ?
ツバサ
どうしたの? なにかあるの?
マイハ
ツバサちゃん、見えないの? この扉?
アイギス
顕現していない扉が見えるか。
マイハ
……いるのね? この扉の向こう側に。
アイギス
行けば分かるさ。
マイハ
そうね。
ここまで来て引き返すわけにもいかないし。
行くよ。ツバサちゃん。
ツバサ
あ……うん。
アイギス
…………。
ホシミ マイハは、マスターと同じ世界が見え始め
たか……。
STAGE6-A "番犬"
2100/01/27 05:42
ツバサ
ここが、システムコア……。
マイハ
とうとう、Illnetの中心まで来たわね。
ツバサ
この場所のどこかに、今回の事件の犯人がいるのか
な?
マイハ
そろそろ終わりにして、帰りたいわね。
時間もだいぶ経っちゃったし。
ツバサ
仕方がないよ。
これだけ大きな事件は、Illnetが出来て以来初めてだもの。
マイハ
でも、これだけ大きな事件なんだから、前触れとか
あったんじゃないの? それとも見逃していただけ
かな。
ツバサ
うーん……。
マイハ
わたしのナノマシンまで使われていたっていうのに
うちの研究施設は、何も調べなかったのかしら?
ツバサ
わたしたちの技術が、こんな形で使われるなんて。
なんか……イヤだな。
マイハ
そうだね。わたしたちは、こんな事件なんかのため
に、実験体になってるわけじゃないものね。
ツバサ
うん。
事件の真犯人を捕まえて、ビシっと言わないとね。
マイハ
おっ?
ツバサちゃんがそんなこと言うなんて珍しいね。
結構、怒ってる?
ツバサ
…………うん。
マイハ
よしっ。
じゃ、さっさと奥まで行って、犯人をぶちのめして
帰りましょ。
ツバサ
お姉ちゃん……。
マイハ
ええ、このAHは……。
マイハのコピー
まさか、オリジナルに会う日がやって来るとは、思
ってもなかったわ。
ツバサ
わたしたちのコピー!?
マイハのコピー
その回答は正確ではないわね。
わたしは、ホシミ マイハのコピー。
あなたじゃない。
マイハ
そう……わたしの……。
ツバサ
あなたが、今回の事件を起こしたの?
マイハのコピー
事件? この街の乗っ取りのことね?
それなら、わたしのマスターがやったことよ。
マイハ
マスター、ねえ。
その人が、わたしの欠片をコピーして、AHに利用し
たのね?
マイハのコピー
へえ、さすがに理解が早いわね。その通りよ。
ツバサ
欠片……?
マイハ
わたしがIllnet上で拒絶反応を起こしたとき、散逸
したナノマシンのことよ。その一部には、わたしの
生態情報が含まれているから───
マイハのコピー
そこから、マスターはわたしを作り上げた。だから
わたしはマスターのためにこの身体を奉げている。
オリジナルだろうと何だろうと、マスターの敵は排
除するだけ。
どうせ、あなたたちの能力ではマスターには敵わな
いでしょうけど、マスターの手を煩わせるまでもな
い。ここで消えてもらうわ。
マイハ
コピーの分際で、オリジナルに勝てるとでも?
マイハのコピー
AHとナノマシンは、人間とナノマシンよりも、情報
交換率が高いのは分かってるんでしょ?
強がりはやめなさい。
ツバサ
でも、お姉ちゃんには、わたしがいる。
あなたのように、一人じゃないんだから。
マイハ
ツバサちゃん……。
そうだよね。ツバサちゃんと一緒なら、大丈夫。
あなたのマスターに、会わせてもらうわ。
マイハのコピー
来なさい!
ナノマシンの本当の力、見せてあげる!
マイハのコピー
そんな……オリジナルのほうが……上回っているな
んて……。
【双子使用率分岐】
マイハ
もう、いいわね……?
あなたのマスターの居場所を教えなさい。
マイハのコピー
…………。
マイハ
…………。
マイハのコピー
わたしのマスターは────
お前たちの排除以外を望んでいない!
一緒に死んでもらうわ!
マイハ
っ!! いけないっ!!
マイハのコピー
!!!!
────
ツバサ
お姉ちゃん! 大丈夫!?
マイハ
大丈夫! ツバサちゃんは!?
ツバサ
わたしは、平気。
マイハ
よかった……。
あ! 外との通信が回復してる!
ツバサ
本当なら、マスターに会わないといけないけど──
マイハ
たしかに、このまま、放っておくわけにはいけない
んだけどね……。
サポート
二人とも、無事なの!?
ツバサ
はい、大丈夫です。でも……まだ犯人が……。
サポート
もういいわ、戻りなさい。
そこまでする必要はないわ。
ツバサ
わかりました。帰還します。
マイハ
そうだね、戻ろう。
このままじゃ、埋まっちゃう。
(この事件は、一体なんだったのかしら。わたしの
ナノマシンまで使って、何がしたかったの……?)
【分岐終了、エンディングへ】
ツバサ
もう、いいでしょ……?
あなたのマスターに会わせて。
すべてを終わらせたいの。
マイハのコピー
…………。
マイハ
あなたのマスターの居場所を教えて……。
ツバサ
っ!! いけないっ!
マイハのコピー
!!!!
────
マイハ
ツバサちゃん!! どこ!?
ツバサ
お姉ちゃん、こっち! 大丈夫だよ!
マイハ
よかった……。
ツバサ
外との通信が回復してる!
マイハ
本当なら、マスターに会わないといけないんだろう
けど───
ツバサ
うん……このままじゃ……。
サポート
二人とも、無事なの!?
ツバサ
はい、大丈夫です。でも……まだ犯人が……。
サポート
もういいわ、戻りなさい。
そこまでする必要はないわ。
ツバサ
わかりました。帰還します。
マイハ
そうだね、戻ろう。
このままじゃ、埋まっちゃう。
ツバサ
(お姉ちゃんのナノマシン、まだ犯人が持ってるん
だよね……。だったら、また、同じようなことが起
きてしまうのかも……)
【分岐終了、エンディングへ】
STAGE6-B "世界の中心"
2100/01/27 05:42
ツバサ
ここが、システムコア……。
マイハ
まさに壮観ね。
これだけ緻密なプログラムが、10年前に組まれた
なんて信じられない。
ツバサ
さっきのAHに引き続いて、すごいものばっかり見せ
られてるね。
マイハ
あのAHも特別製でしょ。
戦闘を好む性格のAHCなんて、普通は作れないんだ
から。
ツバサ
いったい、どんな人がマスターなんだろう?
マイハ
案外普通の人かもしれないし、コテコテの狂った科
学者っぽい人かもしれないし。もしかしたら、わた
したちみたいな、かわいい女の子かもね。
ツバサ
お姉ちゃん、それ、意味わかんないよ。
マイハ
すぐに会えるわよ。目の前に来てるワームの大群を
突破できれば、だけどね。
ツバサ
向こうも本気っていうこと、かな?
マイハ
ま、軽く蹴散らしましょ。
ここまで来れたんだから、大丈夫、大丈夫!
ツバサ
あなたは……?
沙羅
わたしは、如月 沙羅。
でも、人に名前を尋ねるときは、自分から名乗った
ほうがいいわよー。
マイハ
それは失礼したわね。わたしは───
沙羅
あはは、ごめんね。
名乗る必要はないよ、ホシミ マイハさん。
日本で初のナノマシンと人体の融合実験の被験者。
そっちは、妹のホシミ ツバサさん。
同じく、ナノマシンと人体の融合実験の被験者ね。
ツバサ
わたしたちのこと、知ってるの?
沙羅
あら? 知っていたらおかしい?
あなたたちは、ニュースで報道されるくらいには有
名じゃない?
それに、さっきから、わたしのワームやAHを破壊し
て回ってるんだもの。
マイハ
あなたのワーム? どういうこと?
ツバサ
まさか!?
あなたが、あのAHたちの…………マスター?
沙羅
そうよ。あなたたちのせいで、色々と予定が狂って
るの。これ以上、邪魔しないで欲しいわ。そろそろ
帰ってもらえないかしら。
マイハ
この子、いったいどうなってるの……?
ツバサ
うん……。なんていうか、情緒不安定だよね……。
沙羅
ねえ本当に邪魔をするつもりなら、容赦しないわ。
あなたたちを殺すなんて、造作もないことよ?
【双子使用率分岐】
マイハ
話が通じそうにもないわね……。
ツバサ
うん………。
マイハ
……仕方ないわ。破壊しましょ。
ツバサ
う、うん……わかった。
沙羅
さあ、最期の会話は終わったかしら?
わたしの邪魔をした罰よ。消し飛びなさい!
○ボス撃破後
沙羅
ぅ……ぁ……。
ツバサ
沙羅さん……。
マイハ
…………。
沙羅
あぁ……ぁ……。
マイハ
あなた、いったい何がしたかったの……?
沙羅
………ぅ…………。
……………………死んじゃえ。
ツバサ
自爆!? お姉ちゃん、離れて!!!
沙羅
!!!!
────
マイハ
ツバサちゃん!! ツバサちゃん、目を開けて!!
ツバサ
……………………。
サポート
マイハ!? 何が起きたの!?
マイハ
ツバサちゃんが!! わたしをかばって……っ!!
サポート
まずいわね……。ツバサのナノマシンが消えていっ
ているわ。
マイハ
……っ!!
サポート
ともかく!
マイハ、ツバサを連れてすぐDrive-OUTしなさい!
GenesisCity自体も崩れ始めているわ。
マイハ
分かりました!!
ホシミマイハ、ホシミツバサ。
二人のDrive-OUT強制発動……
Start!
【分岐終了、ラストステージへ】
ツバサ
お姉ちゃん……この子、話が通じそうにないよ。
マイハ
そうね……。
ツバサ
お姉ちゃん……。
マイハ
……仕方ないわ。破壊しましょ。
沙羅
さあ、最期の会話は終わったかしら?
わたしの邪魔をした罰よ。消し飛びなさい!
○ボス撃破後
沙羅
ぅ……ぁ……。
ツバサ
沙羅さん……。
マイハ
…………。
沙羅
あぁ……ぁ……。
ツバサ
いったい、どうしてこんな事件を……。
沙羅
………ぅ…………。
……………………死んじゃえ。
マイハ
自爆!? ツバサちゃん、逃げて!!
沙羅
!!!!
────
ツバサ
お姉ちゃん!! お姉ちゃん、しっかりして!!
マイハ
……………………。
サポート
ツバサ!? 何が起きたの!?
ツバサ
お姉ちゃんが!! 自爆に巻き込まれて……っ!!
サポート
まずいわね……。マイハのナノマシンが消えていっ
ているわ。
ツバサ
……っ!!
サポート
ともかく!
ツバサ、マイハを連れてすぐDrive-OUTしなさい!
GenesisCity自体も崩れ始めているわ。
ツバサ
分かりました!!
ホシミツバサ、ホシミマイハ。
二人のDrive-OUT強制発動……
Start!
【分岐終了、ラストステージへ】
STAGE6-C "二つの心"
2100/01/27 05:42
ツバサ
ここが、システムコア……。
マイハ
まさに壮観ね。
それに……感じるわね。
ツバサ
うん……。わたしも、感じるよ……。
マイハ
わたしのナノマシン……。
さっきよりも、ずっとずっと濃く感じる……。
ツバサ
いったい、何に使っているの……?
マイハ
っ!! 前から、すごい量のワームが来るわ!
ツバサ
ナノマシンとは、関係ないみたいね。
マイハ
ツバサちゃん、行くよ!
真実はきっと───
ツバサ
あの向こう側ね。
ツバサ
お姉ちゃん……誰かいる!
マイハ
ええ、どうやらAHが2体。
え!?
沙羅
あれれれ。まさか、本当にマイハのオリジナルが来
るとは思わなかったわ。
ツバサ
あなたたちは、いったい……?
沙羅
わたしは沙羅。で、こっちはマイハ。
ホシミ マイハ────のコピー。
マイハ
わたしの、コピー!?
マイハのクローン
…………
沙羅
そう。あなたが死んだときに、Illnetにナノマシン
を放出した。 それを集めて作ったの。よく出来て
るでしょう?
ツバサ
…………!!
沙羅
さーて、わたしはまだやることがあるから、ここは
マイハに任せるわ。
マイハのクローン
わかりました、マスター。
マイハ
ツバサちゃん、あの子を追って!
こいつは、わたしが相手をするわ。
【沙羅を追うのは誰】
ツバサ
わかった。お姉ちゃんも、無茶しないでね。
マイハ
大丈夫。心配しないで。
さてと。
マイハのクローン
……。
マイハ
ほんと、そっくりね。遺伝子情報がいっしょなんだ
から、当たり前だけど。でも、わたしとツバサちゃ
んよりも、そっくり。気分が悪いわ。
マイハのクローン
わたしはマスターのためにこの身体を奉げている。
オリジナルだろうと何だろうと、マスターの敵は排
除するだけ。
マイハ
コピーの分際で、オリジナルに勝てるとでも?
マイハのクローン
AHとナノマシンは、人間とナノマシンよりも、情報
交換率が高いのは分かってるんでしょ?
強がりはやめなさい。
マイハ
戦いにおいて、AHと人間では、根本的に違うのよ。
その違いを、今ここで教えてあげるわ。
マイハのクローン
そう。なら、わたしはナノマシンの本当の力を見せ
てあげる!
○ボス撃破後
マイハのクローン
そんな……オリジナルのほうが……上回っているな
んて……。
マイハ
あなたをこのままにしておくわけにはいかないの。
わたしのナノマシン、返してもらうわね。
マイハのクローン
あああああああぁぁぁ……。
…………。
マイハ
……。
あなたも、ナノマシン実験の被害者であることに違
いはないわね……。
安らかにお眠り。
【分岐終了】
ツバサ
ダメ。わたしがこの子と戦う。
マイハ
ツバサちゃん……?
ツバサ
平気だから、わたしに任せて。
マイハ
うーん、そうね……。
わかったわ、この子をお願い。
ツバサ
…………。
マイハのクローン
…………。
ツバサ
お姉ちゃんと戦うみたいで、気持ちが悪い。
でも、あなたみたいな危険な存在を、この世界に放
っておくわけにはいかない。
マイハのクローン
わたしはマスターのためにこの身体を奉げている。
オリジナルだろうと何だろうと、マスターの敵は排
除するだけ。
ツバサ
そういうAHらしくない行動が、危険なのよ!
マイハのクローン
ならば勝手に止めてみなさい。
あなたのナノマシンとわたしのナノマシン、どちら
が優秀か、ここではっきりさせましょう。
ツバサ
わたしのナノマシンは、お姉ちゃんとの絆。
あなたみたいな単なるコピーには負けない!
マイハのクローン
どうかした?
ナノマシンの本当の力、見せてあげる!
○ボス撃破後
マイハのクローン
そんな……わたしのナノマシンが……敗れるなんて
……。
ツバサ
あなたをこのままにしておくわけにはいかないの。
お姉ちゃんのナノマシン、返してもらうわね。
マイハのクローン
あああああああぁぁぁ……。
…………。
ツバサ
……。
お姉ちゃんも、いつかは、こうして消えてしまうのかもしれない……。
そのとき、わたしはどうしたら……いいの?
【分岐終了】
【フラグ分岐】
沙羅
あれれ。一人で追いかけてくるとは思わなかった。
ツバサ
あなた、マスターって呼ばれてたわね。
沙羅
それがどうかしたの? わたしのAHは、あの子だけ
じゃない。他にもたくさんいるわ。
まあ、あなたたちが勝手に停止させてくれたものも
たくさんあるけどね。
ツバサ
つまり……今回の事件は、あなたが!?
沙羅
そうよ。わたしには簡単なことだもの、これくらい
のことなんて。
ツバサ
いったい……何のために?
沙羅
あなたなんかには分からないわ。人の手で、試験管
から生まれたようなあなたには、ね。
ツバサ
あなたも、人の手で作られているでしょ!?
沙羅
なにを言っているの?
わたしは、普通に生まれた人間よ。
ツバサ
え…………?
あなたも…………AH、でしょ……!?
沙羅
なにを言うの!?
わたしはAHなんかじゃない!!
神月 光紗の一人娘よ!!!
ツバサ
神月 光紗……!?
10年前に、バニシングゴーストで亡くなった天才
プログラマ……!?
沙羅
ママは、死んでなんかいない!
ママは……ママは、この世界にいる!
ツバサ
あなた……?
ど、どういうこと……!?
沙羅
ママは、わたしのそばにいる!
わたしのそばにいてくれるって言ったもん!
だから、ずっとそばにいられるように、Illnetに
肉 体 ご と 引 き 込 ん で
あ げ た の に !
ツバサ
肉体ごと……!!
バニシングゴーストの原因は、あなた、だったのね
……。
沙羅
ママをどこへやったの! わたしのママ!
ツバサ
沙羅さん、落ち着いて!
沙羅
ぁぁぁぁああああああああああああああああああああ
!!
○耐久弾幕突破後
ツバサ
この子……なんて強い……。
わたし一人の力じゃ……。
沙羅
あはははは! ドウしたノ!?
ソノ程度では、わたしを殺せないよ!
ツバサ
どうすれば……。
マイハ
ツバサちゃん!
ツバサ
お姉ちゃん!
沙羅
ナニ!! まさか、わたしのマイハが……!?
ツバサ
お姉ちゃん、あの子は……?
マイハ
……。
ツバサ
そう…………。
マイハ
ナノマシン、返してもらったわ。
沙羅
ドウして!?
ドウして、ワタシのモノをミンナ奪っていくノ!?
マイハ
暴走……してるのね。
ツバサ
うん。たぶん、AHCの制御部にバグがあるの。複雑
すぎて、わからないけど。
それと、あの障壁が強くて、わたし一人じゃ破れな
くて……。
マイハ
分かったわ。でも、二人の力をあわせれば、きっと
突破できるよ。
ツバサ
うん。
沙羅
許さナイ、許さナイ、許さナイ!!
ワタシのモノを返セ! サモナクバ───
コノ……永遠ノ黄昏の中に消エテシマエ!!
沙羅
ウぁあアあア!
ツバサ
あっ! 逃げられた!?
マイハ
逃げるだけの余力が、まだあったのね。
────
マイハ
きゃ!?
ツバサ
!!!
マイハ
なにが起きたの!?
ツバサ
たぶん、あの子がなにかしたんだ……。
マイハ
あっ! 通信が回復したみたい!
サポート
二人とも! 大丈夫!?
ツバサ
はい、なんとか。
マイハ
なにが起きているのか、そっちで分かりますか?
サポート
詳しいことはわからないわ。ただ、Illnet全体が不
安定になっているのは確か。
二人とも、早くDrive-OUTしなさい。
これ以上の探索は、危険すぎるわ。
マイハ
…………。
ツバサ
…………。
サポート
二人とも、どうしたの!?
ツバサ
わたし、さっきの子を追いかけます!
サポート
ツバサ?
ツバサ
あの子、放っておいたら、きっとまた同じことが起
きちゃうと思います。だから……。
マイハ
…………。
ツバサ
お姉ちゃん……いいかな?
マイハ
聞かなくたって、わたしたちはいつだっていっしょ
だよ!
ツバサ
うん!
マイハ
行こう!
サポート
あ! 二人とも、戻りなさい!
ツバサ! マイハ!
沙羅
マ……マ…………。
マイハ
いた!!
沙羅
……!! コノ……!!
ツバサ
こんな場所で、ずっと過ごしてきたあなたの気持ち
もわかるけど───
マイハ
あなたがしたことは、人とAHの未来を引き裂く行為
なの。
沙羅
ウるサイ!!
ツバサ
ここであなたを…………破壊します。
沙羅
ウァアアアアアアアアアア!!
○INSANITY BREAK
沙羅
ぅ……ぁ……。
マイハ
ほんとうは……寂しかっただけなんだよね……。
ツバサ
でも、わたしたちは、あなたを倒さないといけなか
ったの。ごめんなさい……。
沙羅
これで……ママに会える……の?
マイハ
ええ。
ツバサ
きっと会えるわ。
沙羅
ありが……とう。
……
ツバサ
…………。
ツバサ
ふた……も……早……戻り…………。
マイハ
まずいわね。
システム損傷率、65%。
Drive-OUTプロセスは生きてるみたいだけど。
ダメね。このリソースの状態じゃ、二人同時には…
…Drive-OUTが起動できない。
ツバサ
っ…………。
マイハ
ツバサちゃん、先に行きなさい。
ツバサ
お姉ちゃん……でも、ここに残ったら……。
マイハ
そうね……きっと、わたしは助からないわ。
ツバサ
いや! わたし、お姉ちゃんと一緒じゃないと!
マイハ
ツバサちゃん、よく聞きなさい。
わたしは、4年前のあの日に、もう死んでいるの。
覚えているでしょ?
ツバサ
っ……………うん………。
マイハ
ここであなたを残らせたら、わたしはあなたの姉を
名乗れないわ。
ツバサ
そんな……こと……っ!
マイハ
行って、わたしの分まで、生きてね。
(ホシミツバサ、Drive-OUT Process強制発動…)
ツバサ
!!!!!
お姉ちゃん!!!!
マイハ
さようなら……。
ツバサちゃん…………。
【分岐終了、ラストステージへ】
沙羅
あれれ。一人で追いかけてくるとは思わなかった。
マイハ
あなた、あの子のマスターなのね。
沙羅
そうよ、あの子はわたしが作ったんだもの。わたし
のAHは、あの子だけじゃない。他にもたくさんいる
わ。
まあ、あなたたちが勝手に停止させてくれたものも
たくさんあるけどね。
マイハ
今回の事件は……あなたが……。
沙羅
そうよ。わたしには簡単なことだもの、これくらい
のことなんて。
マイハ
たくさんの人を犠牲にしてまで……何がしたかった
の!?
沙羅
あなたなんかに、理解してもらわなくてもいいわ。
マイハ
そうね……。わたしもあなたのことなんか理解でき
なくてもいいわ。どうせAHの気持ちなんて、わから
ないもの。
沙羅
なにを言っているの?
わたしは、普通に生まれた人間よ。
ツバサ
え…………?
あなた…………AH、でしょ……!?
まさか……自分がAHだって自覚してないの!?
沙羅
なにを言うの!?
わたしはAHなんかじゃない!!
神月 光紗の一人娘よ!!!
マイハ
神月 光紗……!?
10年前に、バニシングゴーストで亡くなった天才
プログラマ……!?
沙羅
ママは、死んでなんかいない!
ママは……ママは、この世界にいる!
マイハ
どういうこと……!?
沙羅
ママは、わたしのそばにいる!
沙羅のそばにいてくれるって言ったもん!
だから、ずっとそばにいられるように、Illnetに
肉 体 ご と 引 き 込 ん で
あ げ た の に !
マイハ
肉体ごとって……!!
バニシングゴーストのトリガーは、あなた、だった
のね……。
沙羅
ママをどこへやったの!! わたしのママ!!
マイハ
まずい!! この子、暴走してる!
沙羅
ぁぁぁぁああああああああああああああああああああ
!!
○耐久弾幕突破後
マイハ
この子……強い……。
わたしだけじゃ……。
沙羅
あはははは! ドウしたノ!?
ソノ程度では、わたしを殺せないよ!
マイハ
ちょっと、まずいかも……。
ツバサ
お姉ちゃん!
マイハ
ツバサちゃん!
沙羅
ナニ!! まさか、わたしのマイハが……!?
マイハ
あの子は……?
ツバサ
えっと……あの……。
マイハ
そう……わかったわ。
ツバサ
お姉ちゃんのナノマシン、返してもらったよ。
マイハ
ありがとう……ツバサちゃん。
沙羅
ドウして!?
ドウして、ワタシのモノをミンナ奪っていくノ!?
ツバサ
あの子、暴走してる……!?
マイハ
うん。たぶん、AHCの制御部にバグがあるの。自分
を人間だと思い込んで、そして矛盾が生じているの
ね。
それと、あの強力な障壁が、わたし一人じゃやぶれ
なくてね……。
ツバサちゃん、力を貸してね。
ツバサ
もちろん。
大丈夫。二人の力を合わせれば必ず突破できるよ。
沙羅
許さナイ、許さナイ、許さナイ!!
ワタシのモノを返セ! サモナクバ───
コノ……永遠ノ黄昏の中に消エテシマエ!!
沙羅
ウぁあアあア!
ツバサ
あっ! 逃げられた!?
マイハ
逃げるだけの余力が、まだあったのね。
────
マイハ
きゃ!?
ツバサ
!!!
マイハ
なにが起きたの!?
ツバサ
たぶん、あの子がなにかしたんだ……。
マイハ
あっ! 通信が回復したみたい!
サポート
二人とも! 大丈夫!?
ツバサ
はい、なんとか。
マイハ
なにが起きているのか、そっちで分かりますか?
サポート
詳しいことはわからないわ。ただ、Illnet全体が不
安定になっているのは確か。
二人とも、早くDrive-OUTしなさい。
これ以上の探索は、危険すぎるわ。
マイハ
…………。
ツバサ
…………。
サポート
二人とも、どうしたの!?
マイハ
ごめんなさい。
わたし、さっきの子を追いかけます。
サポート
マイハ?
マイハ
あの子、こんな場所で、10年も過ごしてきたんで
す。きっと、たくさんの思いを抱えて。今、止めな
いと、あの子はまた同じことをくりかえしちゃう。
ツバサ
お姉ちゃん……。
マイハ
ツバサちゃん、すごくあぶない橋を渡ることになる
けど……いい?
ツバサ
あぶないのは、ちょっといや、かな。
でも───
お姉ちゃんといっしょなら……!
マイハ
うん! ありがとう!
ツバサ
行こう! お姉ちゃん!
サポート
あ! 二人とも、戻りなさい!
マイハ! ツバサ!
沙羅
マ……マ…………。
マイハ
いた!!
沙羅
……!! コノ……!!
ツバサ
こんな場所で、ずっと過ごしてきたあなたの気持ち
もわかるけど───
マイハ
あなたがしたことは、人とAHの未来を引き裂く行為
なの。
沙羅
ウるサイ!!
マイハ
ここであなたを…………破壊するわ。
沙羅
ウァアアアアアアアアアア!!
○INSANITY BREAK
沙羅
ぅ……ぁ……。
マイハ
ほんとうは……寂しかっただけなんだよね……。
ツバサ
でも、わたしたちは、あなたを倒さないといけなか
ったの。ごめんなさい……。
沙羅
これで……ママに会える……の?
マイハ
ええ。
ツバサ
きっと会えるわ。
沙羅
ありが……とう。
……
ツバサ
…………。
ツバサ
ふた……も……早……戻り…………。
マイハ
まずいわね。
システム損傷率、65%。
Drive-OUTプロセスは生きてるみたいだけど。
ダメね。このリソースの状態じゃ、二人同時には…
…Drive-OUTが起動できない。
ツバサ
っ…………。
マイハ
ツバサちゃん、先に行きなさい。
ツバサ
お姉ちゃん……でも、ここに残ったら……。
マイハ
そうね……きっと、わたしは助からないわ。
ツバサ
いや! わたし、お姉ちゃんと一緒じゃないと!
マイハ
ツバサちゃん、よく聞きなさい。
わたしは、4年前のあの日に、もう死んでいるの。
覚えているでしょ?
ツバサ
っ……………うん………。
マイハ
ここであなたを残らせたら、わたしはあなたの姉を
名乗れないわ。
ツバサ
そんな……こと……っ!
マイハ
行って、わたしの分まで、生きてね。
(ホシミツバサ、Drive-OUT Process強制発動…)
ツバサ
!!!!!
お姉ちゃん!!!!
マイハ
さようなら……。
ツバサちゃん…………。
【分岐終了、ラストステージへ】
STAGE7 "光の翼を広げて"
または "光の羽"(6-Bノーコンティニュー)
または "Drive-OUT Process"(共通、コンティニューあり)
2100/01/27 06:43:32
崩れ落ちる仮想都市で、
Drive-OUTが起動したのは奇跡であった。
だが、奇跡は、彼女に試練を課した。
後に、『黄昏の88秒』と呼ばれる最後の試練を……
2100/01/27 06:43:32
MAIHA DRIVE-OUT PROCESS....START
○88秒経過
2100/01/27 06:45:00
MAIHA DRIVE-OUT PROCESS....
【エンディングへ】
2100/01/27 06:43:32
崩れ落ちる仮想都市で、
Drive-OUTが起動したのは奇跡であった。
だが、奇跡は、彼女に試練を課した。
後に、『黄昏の88秒』と呼ばれる最後の試練を……
2100/01/27 06:43:32
TSUBASA DRIVE-OUT PROCESS....START
○88秒経過
2100/01/27 06:45:00
TSUBASA DRIVE-OUT PROCESS....
【エンディングへ】